ソミュール革パーツ


最高品質時代のソミュールです。

 

 

 


傷みが出やすいショルダーベルト付け根には表皮のひび割れがあります。

 

 

 


反対側も亀裂はあります。

 

 

 


裏面から見るとひび割れが多数あり年代物ですので革が劣化して硬化してます。

 

 

 


良い状態を保ったまま活用されたソミュールですが、
製造から32年が経過していますのでリニューアルリペア加工を
施します。

 

 

 


バラバラに解体してヌメ革パーツを作成交換しながら、
各部を強化して組み立て直します。

丁寧に活用されていますので最高品質時代のモノグラム地も良好です。

 

 

 


青錆が発生して変色している刻印入りカシメ金具は再生します。

 

 

 


32年間、頑張ったバックル金具も同様に。。。

 

 

 


洗浄だけした尾錠金具と数時間掛けて磨き込んだ金具を比較。
新品のヌメ革パーツになりますのでピカピカに磨いています。

 

 

 


リニューアルリペア加工で若返りました。

 

 

 


最高品質のヌメ革を使用してパーツ作成しています。

 

 

 


各パーツや縫製部などには強化加工を施してありますので、
構造的には新品時より丈夫です。

 

 

 


マチ部のベルトも大量生産のように平たく作成するのではなく、
バッグに沿うように少し外面の革を長くすることで形状が整い、
強度も増します。

大量生産では使用する部分の形状に合わせて作成することが不可能です。

 

 

 


ショルダーベルトの付け根も内曲がり形状になるように作成していまし、
強化芯材も入れ込んでいますので丈夫です。

新たに少しずつ色やけする変化を楽しみながら、
大切に長くご愛用ください。

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ロザンの修理


15年以上、活用されたルイヴィトン タイガのビジネスバッグ(ロザン)です。

 

 

 


ビジネスの道具として活用するバッグは外周に擦れが目立ちます。

 

 

 


革が擦り切れて芯材が露出した部分も見られます。

 

 

 


底角も同様に。。。

 

 

 


マチ底が大きく裂けています。

 

 

 


底が抜けた状態ですので活用することが出来ません。

 

 

 


重くなるビジネスバッグは付け根革も傷みやすいです。

 

 

 


付け根革は4箇所とも限界を迎えていますので作成交換します。

 

 

 


長年の使用で波打ち変型も見られますが仕事の道具ですので、
底マチ破れの復元強化加工と付け根革の作成交換を施し、
活用できる状態にします。

 

 

 


天部を解体して切れそうな付け根革を取り外しました。

 

 

 


刻印入りカシメ金具は再生します。

 

 

 


底マチは強化しながら裂けた部分を再生します。

 

 

 


目立っていた外周の擦れも補色加工で傷が目立たないように改善。

 

 

 


付け根革は強化芯材を入れ込みながら裏面にも革を貼り合せて作成交換。
刻印入りカシメ金具も再生しています。

 

 

 


底が抜けて活用できない状態でしたが強化しながら復活させました。

 

 

 


活用不可能なロザンでしたが引き続きビジネスバッグとして
活躍してくれる状態に復活しました。

当社で加工した部分は新品時より丈夫に仕上げています。
大切に長くご愛用ください。

 

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シャネルの色あせ


全体がスレスレで白くなったシャネルのチェーンショルダーバッグです。

 

 

 


金具のメッキハガレや変型型崩れも見られますが、
ご友人から借りたバッグを小綺麗にして返してあげたいとの御依頼ですので、
外面の補修補色加工のみで承りました。

 

 

 


カブセ外周や底角などの擦れやすい部分は表皮が剥がれて、
革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 


カブセの折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


本体の外周も表皮が剥がれています。

 

 

 


ロック金具やチェーンショルダーを取り外して本体の汚れを取除きました。

 

 

 


外面だけの予定でしたがチェーン中革もスレスレですので改善させます。
ヒネリ金具やチェーン金具のメッキ剥がれも気になるところです。

金具の再メッキ加工はバッグ全体を綺麗に見せるには効果的なんですが、
今回は見送られました。

 

 


汚れを取除いたバッグは金具を取り外した部分だけが黒く、
全体的に一皮むけたような状態で擦れて表皮が毛羽立っています。

 

 

 


革の繊維が毛羽立った部分は補修しなければ補色出来ません。

 

 

 


外面の補修補色加工でシャネルブラックの復活です。

 

 

 


後面も同様に。。。

 

 

 


予定外ですがカブセ裏も改善させました。

 

 

 


汚れたチェーン金具も洗浄してから補色した中革を入れ直しています。

 

 

 


全体に色あせや擦れがあり白く見えていたバッグでしたが、
シャネルらしい黒いバッグに復活して活用できる状態に戻りました。

これなら、ご友人に返却されても喜んでいただけると思います。

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(お手紙紹介です)

カバン受け取りました!
ビックリするくらい綺麗になっていて、ほんとにありがとうございました😁
まだ、お友達には渡せていませんが、喜んでもらえると思います❗️

香川県 O 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
金具のメッキや各部の強化加工も施しておくと、
安心して活用できます。
良い品ですので大切に長く愛用されるようにお伝えください。

マトラッセ補色


他店様で塗装加工されたシャネルのマトラッセです。

 

 

 


底角など各部に表皮が剥がれた擦れが見られます。

マトラッセのステッチが見えなくなるほど塗装加工ですので、
取り返しが付きません。

 

 

 


ポケットに黒いシミのような物があり底面は変型しています。

 

 

 


硬い塗膜のようで塗料が剥がれると革の表皮も剥がれてしまうようです。

 

 

 


変型した反対側のマチ底も同様に。。。

 

 

 


どのような状態から塗装されたのか当社ではわかりませんし、
どのような塗料を使用して加工しているのか当社ではわかりません。

 

 

 


この辺りも表皮が剥がれるように塗装がめくれています。

革の質感までが変化していますので耐久性はわかりませんが、
表皮が剥がれて白くなった部分が目立ちますので補色加工します。

 

 

 


メッキが剥がれたチェーンショルダー金具は腐食も心配ですが、
今回は劣化した中革のみ作成交換を希望されています。

 

 

 


内張りもひび割れや欠損があり状態はよくありません。

 

 

 


破れている箇所もあります。

 

 

 


こちら側は大きく破れていますが今回は加工を見送られました。

 

 

 


附属パーツを取り外して出来る限り汚れや他店様の塗料を取除きましたが、
他店様の塗料を完全に取除くと革の表皮が全て剥がれてしまいます。

 

 

 


塗料を取除いた部分は表皮が無くなっていますが、
マトラッセ加工の糸は見えるようになりました。

 

 

 


素材の経年劣化もありますが塗料による損傷が大きいバッグです。

 

 

 


チェーン金具のメッキは剥がれていますが音波洗浄で少し綺麗になりました。
ボロボロの中革は作製して組み立て直します。

 

 

 


外面の補修補色加工と中革の作成交換の完了です。
中革と比較すると本体が黒くなったことがわかります。

 

 

 


予定外ですがカブセ裏も少し補色しておきました。

 

 

 


内張りのヤブレや素材劣化やメッキハガレや変型型崩れなどは
改善していませんので心配な部分が多く残る状態です。
出来る限り労りながら丁寧に活用されることをおすすめします。

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(お手紙紹介です)
到着しました!
とても綺麗に仕上げて頂き有り難うございました。
すごく嬉しいです
〇〇〇〇〇も有り難うございます。
また機会がありましたらよろしくお願いします

兵庫県 I 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

ドゴンの修理


使い込まれて疲れた様子のエルメスの財布ドゴンです。

 

 

 


本体の外周からマチが飛び出すように変型するのはドゴンの定番です。

 

 

 


反対側のマチも同様に。。。

 

 

 


ベロ革の折り曲げ部は劣化や擦り切れ欠損があります。

 

 

 


ベロ革と小銭入れと中ポケットが別色ですので補修補色などは、
2倍の手間が掛かります。

 

 

 


カードが擦れて表皮が剥がれた部分には汚れが染み込んで黒くなっています。
ボールペン汚れもありインクが革に染み込んでいます。

ボールペンのようなインクはペンキが付着するよりも取除くのが困難です。

 

 

 


色あせた外面には表皮が擦れて剥がれた部分もあり、
折り曲げ部は鋭角に折れ曲がっています。

素材劣化もありメンテナンスのタイミングとしては少し遅すぎます。

 

 


折り曲げ部は素材の擦り切れて無くなった欠損もあります。

直営店では基本的に素材が擦り切れて無くなると手遅れ状態と判定されます。

 

 

 


小銭を入れるので内側の擦れや汚れは避けようがありません。

 

 

 


小銭入れには赤いインク汚れが見られます。
引き手革は接着が剥がれたまま使用されていたので革が切れて欠損してます。

 

 

 


リニューアルリペア加工を施しますのでバラバラに解体。

 

 

 


小銭入れの汚れやボールペン汚れはしかたありませんが、
財布の中も時々は清掃することをおすすめします。

 

 

 


ポケットも黒い汚れが全体に見られます。
負担が掛かる縫い合わせ部は薄い革を剥がして強化芯材を入れ込みます。

 

 

 


変型したマチも同様に。。。

 

 

 


全体に入れてあった床革の芯材も本革などで作成交換して、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


切れていた小銭入れの引き手革を作製交換。
赤いインク汚れも消えました。

 

 

 


小銭入れの中も綺麗に改善。

 

 

 


鋭角に折れ曲がっていた折り曲げ部も欠損部を復元しながら強化しました。

 

 

 


外周より飛び出していたマチも強化しながら補正しています。

 

 

 


カブセ裏のボールペン汚れも消えました。

各部の擦れや汚れや色あせなどを改善させながら、
折り曲げ部やポケットやベロ革など負担が掛かる部分だけでなく、
外面全体の芯材も作成交換しています。

大切に長くご愛用ください。

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ポパンクール


ルイヴィトン ポパンクールロンです。
以前にファスナー引き手革を当社で作成交換したバッグです。

 

 

 


現行品質のヌメ革は色やけしにくく数年で柔軟性が低下してひび割れます。

 

 

 


ショルダーベルトにはファスナーベロ革と連結する刻印入りホックがあり、
付け根は刻印入りカシメ金具で固定されている構造ですので、
ショルダーベルトの作成交換は難易度が高い構造です。

 

 

 


少し残念なヌメ革が使用されたモデルですので、
ヌメ革パーツを全交換するのも一考ですが、
今回も部分修理でショルダーベルトのみ作成交換します。

 

 

 


ホックやカシメ金具を取り外してショルダーベルトを解体しました。

 

 

 


ホックやカシメ金具は基本的に再利用できないパーツですが再生します。

 

 

 


最高品質時代のヌメ革に負けない新品のヌメ革を使用して作成しました。

 

 

 


刻印入りホックやカシメ金具も再生して元通りに取り付けています。
最高品質のヌメ革は色やけしながら強度も増していきます。

 

 

 


強化芯材も挟み込んで作成したショルダーベルトは新品時より丈夫です。
少しずつ色やけする変化を楽しみながら大切に長くご愛用ください。

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