エルメス　リザード革のベアン長財布です。
全体的に黒ずみ汚れが目立ちクタァ～と疲れた印象です。

 

 

 

 

 

 

後面も同様に。。。。

 

 

 

 

 

ベロ革は糸がすり切れ汚れも染み込んだ様子です。

 

 

 

 

 

高価な財布ですが、このようになるとエルメスらしさが感じられませんねぇ～

 

 

 

 

 

折り曲げ部も重傷です。

 

 

 

 

 

爬虫類革は糸が擦り切れると小さな甲羅と甲羅の隙間が割れて亀裂が入ります。
これをフ割れと言いますがフ割れすると小さな甲羅が外れてしまいます。

 

 

 

 

 

ポケットも外れています。

爬虫類革は特殊な素材で難易度は高くなりますが、
リニューアルリペア加工を施して復活させようと思います。

 

 

 

 

バラバラに解体。

 

 

 

 

 

ベロ革と付け根のループは芯材を入れ替えます。

 

 

 

 

汚れを取り除くと表皮が擦れた部分が白くなりました。
汚れが染み込んでカモフラージュされていたことがわかります。

 

 

 

 

内側の牛革部材にも各部に擦れ傷が見られます。

 

 

 

 

 

革が擦り切れて欠損している箇所も・・・・

 

 

 

 

 

各部に強化加工を施して傷を補修した後、補色加工します。

 

 

 

 

 

こんな感じで小キズや汚れがなくなりスッキリ！

 

 

 

 

 

 

リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 

 

小銭入れのファスナー裏の擦れまで綺麗になりました。

 

 

 

 

強化加工された折り曲げ部は丈夫でコバ仕上げも完了です。

 

 

 

 

加工前の画像と比較いただくと丈夫さやスッキリ感が伝わるのでは？

高価な財布ですがボロボロの状態で使用すると、
エルメスらしさも感じられず残念です。
何より損傷の進行が加速しますので早め早めのメンテナンスが肝心です。

大切にご使用ください。

ｂｙ　レザークリエーション　http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

 

（お手紙紹介です）