ルイヴィトンのベルト(M6906)です。
5センチ短くカット加工します。
ビスを取り外して短く切ってバックルを付け直すだけ?
簡単に説明するとそれだけですが・・・・
不器用な方はビスを回すだけで取り返しがつかない事になるので、
何もしないでプロに任せるのが最善策です。
ビスを取り外してもベルトの先端は複雑な形状です。
金具にピッタリの形サイズに加工しなければバックルがグラグラします。
取り外したビスを見れば接着されていたことがわかりますが、
ビスを回すだけでバックルに傷をつけたりビスを破損させる可能性も。要注意作業!
ベルトのステッチをほどいて革をはがしてみると、
バックルを固定する部分には黒い補強芯が入れられています。
5センチ切り落とすとバックルを取り付ける部分には補強芯が無く、
ベルトの強度が落ちて耐久性も低下します。
新たにバックルを取り付ける部分にも強化加工が必要なんですが、
ほとんどの修理店では手抜きする加工です。
強化芯が入れられていることすら知らない業者が多いのでは?
今回はベルトの裏側の刻印を移設して残したいとのご依頼で、
5センチカットしながら裏面の刻印を残しました。
表革と裏革と芯材をそれぞれ加工して組み立てなおす必要のあるカット加工です。
当然ながら新品時より丈夫に強化加工を施して組み立てています。
ベルトの表側は見た目的に変化なく5センチ短くなっていますが、
芯材を入れて縫製する強化加工や刻印部の移設加工など手の込んだカット加工です。
装着すると見えない裏側の刻印は必要ないと思う方は移設加工なしでもOK!
ただ、強化加工だけは絶対に必要な加工です。
手抜きカット加工の何倍も時間がかかる加工ですが丈夫ですので、
安心してご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索