モノグラム財布修理


1993年と1998年にフランスの工房で作成された最高品質時代の財布です。

 

 

 


丈夫なモノグラム地と高品質な革で丁寧に作製された財布ですが、
製造から30年以上が経過していますので各部に損傷があります。

 

 

 


年代物ですが丁寧に活用されていることがわかります。

 

 

 


折り曲げ部の損傷は避けることは出来ません。

 

 

 


可動する折り曲げ部だけで6箇所ありますが重要な部分ですので、
強化加工が必要です。

 

 

 


合成皮革の内張りは劣化しています。

 

 

 


金属のコインを入れる小銭入れ部の擦れも避けようがありません。

 

 

 


26年以上が経過した財布も同様に。。。

 

 

 


札入れ部も劣化していますので・・・

 

 

 


バラバラに解体してリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 


こちらの財布も同様に。。。

 

 

 


マチ部材には変型した折れが見られます。

 

 

 


0.3ミリほどの厚みしかない薄い革を破らないように剥がして、
強化芯材を挟み込みます。

 

 

 


各部を強化しながら合成皮革の内張りを本革で作成交換して、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


二度と買換えることが出来ない高品質時代の財布ですので、
羨ましいです。

 

 

 


綺麗に活用されていましたので補色加工は控えましたが、
スレスレで表皮が剥がれた部分に汚れが染み込んでいた小銭入れは、
改善させました。

 

 

 


こちらの財布は消耗パーツのファスナーを交換しながら、
各部を強化して組み立て直しています。

 

 

 


劣化していた小銭入れの合成皮革の内張りは本革で作成しています。

 

 

 


年代物ですので各部を強化して活用いただける状態です。
買換えることが出来ない財布ですので大切に長くご愛用ください。

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YSLとグッチ


グッチのジャッキーとイヴサンローランのモンバサです。

 

 

 


付け根革のコバの塗料は金具と擦れますので少し剥がれています。

 

 

 


天部口周りのテーピング革は素材自体が劣化しています。

 

 

 


テーピング革は本体外周を守るための消耗パーツですので、
切れていなければ補色加工を繰り返すのも一考ですが、
劣化すると革素材がボロボロと剥がれてしまいます。

 

 

 


グッチのジャッキーは底角などスムース革部に擦れが見られます。

 

 

 


持ち手には擦れや色あせだけでなく芯材の劣化で硬化しています。

 

 

 


今回は黒ニッケルメッキの金具をゴールドメッキに変更しながら、
持ち手の芯材交換とスムース革の擦れ部を補修補色します。

 

 

 


ロック金具も解体して取り外したあと分解します。

 

 

 


モンバサは付け根革のコバ仕上げとテーピング交換します。

 

 

 


付け根革を取り外すとテーピング革のつなぎ目が切れていました。
強度が必要な部分ですので革を継いでおくがセオリーなんですが、
見えない部分ですので・・・

 

 

 


元々、テーピング革の長さが足りていなかったようです。

 

 

 


負担が掛かる消耗パーツですのでテーピング革を丈夫に作製します。

 

 

 


グッチのジャッキーも持ち手を取り外して解体。

ボール紙のような芯材がパキパキに硬化していて柔軟性がなく、
外面の薄い革だけでバッグを支えていたようです。

 

 

 


長年の活用で革素材も変型や劣化が見られます。
柔軟性がある丈夫な芯材を入れ込んで組み立て直します。

 

 

 


黒ニッケルのメッキを剥がし取りゴールドメッキしました。

本体から金具を取り外すだけでなくロック金具はバラバラに分解して、
再メッキ加工を施しています。

 

 

 


モンバサのテーピング革は1㎝ほど重ねるように繋ぎ合わせています。

 

 

 


活用していれば擦れて剥がれる部分ですが付け根革のコバ面も
仕上げ直しています。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 

 


革パーツの補修補色加工とゴールドメッキでイメージチェンジです。

 

 

 


ロック金具も同様に。。。

 

 

 


底角の擦れも改善しています。

 

 

 


YSLのモンバサは劣化していたテーピング革が新しくなりスッキリです。

グッチのジャッキーはメッキや補色の見ため改善よりも、
芯材交換で持ち手の強度が改善してることが活用していく上では効果的です。

どちらのバッグも長年愛用された品であることに変わりはありませんので、
出来る限りよい状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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カルティエ財布


使い込まれたカルティエの二つ折り財布です。

 

 

 


コーナー金具もメッキが剥がれています。

 

 

 


折り曲げ部は革が擦り切れて穴が空いています。

 

 

 


反対側は擦り切れて大きく裂けています。

 

 

 


外面より傷みにくいはずの内部材もスレスレで表皮が剥がれています。

 

 

 


小銭入れの中はボロボロ。

 

 

 


十分に頑張ってくれた財布ですがバラバラに解体して、
リニューアルリペアを施します。

 

 

 


折り曲げ部だけでなく角部も擦れやすい部分です。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


各部を強化しながら組み立て直し、リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


ボロボロだった小銭入れの中も復活です。

 

 

 

 


擦り切れて裂けていた折り曲げ部も強化しながら復元しています。

 

 

 


鋭角に折れ曲がっていた折り曲げ部など各部が丈夫になり、
内布も全て作成交換していますので引き続き活用いただけます。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション御中

丁寧に修理戴き有難うございました。
妻も大変喜び後生大事に使いたいと言っております。
貴社のおかげで妻に輝きが戻りました。
有難うございました。

 

静岡県 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
傷みが激しく活用不可能な状態でしたが、
長く愛用いただける状態に復活させています。
重症化させないように大切に長くご愛用ください。

ダミエ長財布の修理


ルイヴィトン ダミエ長財布です。

 

 

 


パリの本店で購入された2007年製造の財布ですので、
カードポケットなどに反り返りが見られます。

 

 

 


両底の折り曲げ部は擦れやすく糸が擦り切れてホツレが見られます。

 

 

 


カブセの折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


可動する折り曲げ部は負担が掛かりますので強化します。

 

 

 


擦れて表皮が剥がれた部分は目立たないように補色します。

 

 

 


ホツレ部を縫い直してコバ面を仕上げ直しました。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


カブセの折り曲げ部は強化芯材を挟み込んで縫製しています。

 

 

 


スレスレだったマチ部材も補修補色加工で目立たなくなりました。

 

 

 


2007年以降に製造された現行品質の財布ですが丁寧に活用されています。

財布の良い状態を保つためには丁寧な取り扱いが有効であることが、
この財布からわかります。

引き続き、大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

有限会社 レザークリエーション 様

お世話になっております。
先ほど、到着致しました。
早速のお手配でありがとうございました。
大変キレイに仕上げて頂きまして、感謝申し上げます。
素敵な〇〇〇〇〇も頂きました。
また、次回もお願いしたいです。
ここ数日で一気に気温も下がって参りました。
お体ご自愛下さいませ。
ありがとうござました。

 

兵庫県 N 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
各部に損傷は見られましたが丁寧に活用されています。
引き続き、大切に長くご愛用ください。

エルメス シャネル ヴィトンの修理


ルイヴィトンのボストンバッグ(サックスプール)と、
シャネルのチェーンショルダーバッグとエルメスのエブリンです。

 

 

 


サックスプールは最高品質時代のバッグですが長年の活用で傷んでいます。

 

 

 


金具は変色だけでなく青錆が発生しています。

 

 

 


金具が腐食して折れてしまい紛失した箇所も見られます。

 

 

 


ヌメ革も劣化していますのでリニューアルリペアで、
革パーツの作成交換を施します。

 

 

 


エルメスのエブリンは他店様で塗装歴があります。

 

 

 


外周など各部に擦れが見られますので補修補色加工を施します。

 

 

 


後面も同様に。。。

 

 

 


擦れやすい外周は表皮が剥がれて革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 


テーピング革が擦り切れて欠損している箇所もあります。
補修補色加工とは別の損傷ですが放置出来ない損傷ですので補修します。

 

 


シャネルのショルダーバッグにも擦れや色あせが見られますが、
今回はショルダーが外れて活用できない状態から使用できるように
復活させる加工です。

 

 

 


付け根革は限界を迎えていますし縫い付け部のマチも強度不足です。

 

 

 


反対側は付け根革の縫い付け部が破れてショルダーが外れています。

 

 

 


付け根革を作製交換しながら裂けたマチを強化して組み立て直します。

 

 

 


マチ部材には負担が掛かるので底角付近にもヤブレが見られます。

 

 

 


サックスプールをバラバラに解体。

 

 

 


腐食した金具は磨き込みながら再生します。

 

 

 


底角は擦れてモノグラム地が欠損しています。

 

 

 


4箇所の底角とも同様に。。。

 

 

 


革に染み込んだ他店様の塗料を左半分だけ取除いてみました。
本来の色と少し違う塗料が塗られていたようです。

 

 


本体を解体して付け根革を取り外し縫い付け部を強化します。

 

 

 


酷使された付け根革は強化する予定でしたが作製交換します。

 

 

 


底角も裂けていたので大きく解体して復元強化加工を施します。

 

 

 


大きく裂けた部分が新品に戻ることはありませんが、
問題なく活用できる強度に改善させて組み立て直します。

 

 

 


洗浄しただけの金具と磨き込んだ金具では違いが歴然です。

 

 

 


南京錠も磨きました。

 

 

 


サックスプールのリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


ファスナーも交換しました。

持ち手や付け根革など負担が掛かる部分は強化しています。

 

 

 


擦れが見られた底角も改善させています。

 

 

 


エブリンの補修補色加工も完了です。

 

 

 


後面も本来の色合いで擦れや汚れを改善させています。

 

 

 


シャネルの裂けていたマチを強化加工で改善させて組み立て完了です。

 

 

 


両側のマチとも強化していますので安心して活用できます。

 

 

 


3点とも活用しにくい状態でしたが再び愛用いただけます。

新品のヌメ革は汚れが染み込みやすいのでミンクオイルクリームなどを
薄く塗り込んでおくと革の劣化を抑え取扱いやすくなります。
大切に長くご愛用ください。

 

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(お手紙紹介です)
レザークリーエーション御中
お世話になります。
修理品受け取りました。
点とも新品の様な仕上がりで感激です。
あんなに使いくたびれていたのに・・、新たな命が吹き込まれました。
とくにルイヴィトンのボストンはボロボロ過ぎて捨てようかと考えてましたが、
大切な思い出のつまった品だったので、こんなに美しく帰ってきて涙が出そうでした。
本当にありがとうございます。
また素敵なキーホルダーもありがとうございました。

東京都 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
3点とも安心して活用いただける状態ですので、
大切に長くご愛用ください。

ヴィトン財布の修理


ルイヴィトンのモノグラムとエピの財布です。

 

 

 


エピ財布の外周には表皮が剥がれた擦れが見られカブセ角は、
革が擦り切れて芯材が露出しています。

 

 


折り曲げ部も革が擦り切れて口が空き縫い直すことも出来ない状態です。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も革が擦り切れて穴が空き芯材が露出しています。

 

 

 


底角も両側とも革が擦り切れて穴が空いています。

外面革をヘリ返した構造の財布ですので穴が空くと基本的には手遅れと
判断されてしまいます。
今回は4箇所の折り曲げ部を解体して強化しながら擦り切れ穴を塞ぎ、
可動しないカブセ角の2箇所は補修加工で改善させます。

 

 


こちら側のマチ部材は正常ですが・・・

 

 

 


反対側のマチはヨレヨレで天部には擦り切れ欠損もあり変型しています。
引き手金具のメッキ剥がれも気にされていますので再メッキ加工します。

 

 

 


大きな損傷が見られない雰囲気のモノグラム財布ですが・・・

 

 

 


劣化した合成皮革の内張りに他店様にて塗装加工がしてあります。

 

 

 


小銭入れの中の合成皮革にも塗料が塗り込まれています。

他のポケットの内張りも劣化していますし、
この塗装加工で正常な部分にも損傷を与えていますので、
全体を解体してリニューアルリペア加工を施します。

 

 


解体して変型したマチ部材を取り外しました。

 

 

 


ヨレヨレのマチ部材の天部には擦り切れ欠損も見られます。

 

 

 


擦り切れて破れた折り曲げ部4箇所には強化芯材を入れ込みます。

 

 

 


底角も同様に。。。

 

 

 


モノグラム財布をバラバラに解体。

 

 

 


劣化した合成皮革に塗装しても改善させる事など出来ません。

この財布をバラバラにして組み立て直せる修理店を探すのは困難ですが、
解体できないからと劣化した合成皮革に塗装するのは残念すぎます。

 

 

 


良好だったはずの対面の革にも塗料が付着していますし、
色移りも発生しています。

劣化した合成皮革に色を塗って誤魔化しても他の部分に損傷を与えては、
被害の方が大きすぎます。

出来る限り改善させる予定ですが塗料が染み込んでいますので、
加工してみなければ改善度はわかりません。

 

 


こちらは塗装加工していないポケットの内張りが色移りしています。
これは問題なく改善します。

 

 

 


内張りが劣化したままで放置した時間が長いと対面部材も傷みます。

 

 

 


引き手金具を再メッキ加工しました。

 

 

 


ヨレヨレだったマチ部材には強化芯材を挟み込みながら欠損部も修復。

 

 

 


擦り切れヤブレや外周の擦れも改善させています。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


劣化した合成皮革部材を本革で作成交換しながら各部を強化して、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 


本革で作成した内張りはベタツキ劣化の心配が無く安心です。

 

 

 


エピ財布は擦り切れ穴を強化しながら塞ぎ、外周の擦れも改善させ、
変型したマチを強化して引き手を再メッキしました。

モノグラム財布は対面革に色移りした損傷も改善させて組み立てています。

活用すれば擦れや汚れは避けようがありませんが、
強化加工で丈夫になった財布を使い込みながら少しずつ馴染ませて、
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索