プラダ財布の水濡れ変型

使用期間が短そうなプラダのコンパクト財布です。
水没でカブセが膨らんで波打ち変型しています。

この角度から見ると変型具合がわかります。

サフィアーノという本革素材で丈夫な財布ですが、
水濡れで変型したまま硬化するとカードを入れるのも困難です。

カブセ裏も大きく膨らんだまま硬化しています。

綺麗な財布ですので活用可能な状態に復活させたいのですが、
全体を大きく解体する必要があり難易度の高い加工です。

コンパクト財布ですがパーツ点数が多く複雑に組み合わさっている構造。

カードポケットの接着も水濡れで剥がれています。

変型した芯材を交換するためにはホック金具の再生加工も必要になります。
PRADAと書かれたシールが芯材に貼り付けてありますが・・・

シールは、この財布の情報が書き込まれた基盤です。
基盤が破損しているかどうかは当社ではわかりませんが、
元の位置に戻して組み立て直します。

大きく膨らみ波打っていたカブセですがスッキリしました。

大きく変型していたカードポケットも活用出来る状態に復活です。

大きく膨らんでいたカブセ裏もスッキリしました。

水濡れで縮んでいた内布もスッキリです。

水濡れ変型は内部材にカビが発生することもあり心配でしたが大丈夫でした。
出来る限り変型や膨らみを補正しましたので財布全体の強度も増しています。

出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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オールドシャネルの擦れ

年代物のオールドシャネルのマトラッセとダミエのバッグです。

内張りの合成皮革がベタツキ劣化で活用出来ない状態です。

後面に大きなファスナーポケットがあります。

ファスナーを開くと内張りは劣化しています。
本体と後面ポケットの中を本革で作製交換しながら各部を強化します。

金具の仕様からも製造から40年程は経過していると思いますが、
最高品質の革で丁寧に作製されたバッグです。

底角やカブセ角は擦れやすく傷みやすい部分です。

チェーンショルダーは他のバッグのチェーンを継ぎ足して延長されています。

全体の汚れを出来る限り取除きました。

クリーニングすると汚れが染み込んでいた部分の擦れが鮮明になります。

後面もスレスレ。

底付近も同様に。。。

底面にも擦れが多数あります。

内カブセはチェーンが擦れる構造ですので損傷は避けようがありません。

ベロ革もスレスレ。

全体を解体。
内張りの作製交換だけでなく芯材交換も必要な状態でした。
後面ポケット側は作製交換するパーツが多すぎて、
内張りの張り替えとは言えない状態です。

継ぎ足された長いチェーンは再メッキしました。
チェーン中革も作製交換します。

内張りを全て本革で作製交換して高級感が増しました。
ベタツキ劣化の心配もなくなり安心です。

本体側も本革で作製。

色褪せや擦れが見られたオールドマトラッセも補修補色完了。

再メッキしたことでチェーン継ぎ足しの違和感がなくなりスッキリです。

スレスレだった後面ポケットも綺麗になりました。

予定外ですが内側も改善させています。

内張りのベタツキ劣化で活用不可能でしたが全体を解体して、
各部を強化しながら組み立て直したので本体は新品時より丈夫です。
本革仕様の内張りで高級感が増しただけでなく安心して活用出来ます。

オールドシャネルの色褪せや擦れを改善させながら、
チェーンショルダーの再メッキと中革の作製交換で一体感が増しています。

大切に長くご愛用ください。

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アルマの全体修理

1998年製造のルイヴィトンのアルマです。
最高品質時代のアルマですが製造から30年近く経過して、
ヌメ革パーツの劣化がありモノグラム地も変型が見られます。

金具やファスナーの変色も見られます。
この時代のモノグラム地は最強で良い状態を保っていますが、
少し変型は気になります。


塗装などの化粧が施されていない素のままのヌメ革は色やけしながら
強度も増していく変化を楽しめますが湿気や汚れは吸い込みやすく、
シミになりやすいです。
新品時からミンクオイルなどを塗っておくと良い状態を保ちやすく、
革の柔軟性も保ちやすくなります。

擦れや汚れは避けようが無い損傷ですが気をつけて活用するだけで、
良い状態を維持しやすくなります。
良い状態を保つために一番効果があるのは丁寧な取扱いです。

擦れやすい底角は革が裂けた部分も見られ持ち歩くのは困難な状態です。

バラバラに解体。

手前の金具は音波洗浄だけ施した状態。
金具も磨き込んで綺麗にして組み立て直します。

外面のヌメ革パーツを作成交換して磨き込んだ金具を組み付け、
リニューアルリペア加工の完了です。

モノグラム地の変型も補正。
波打ち変型がなくなると最高品質のモノグラム地の良さがわかります。

負担が掛かるパーツは強化加工を施しながら作成しています。
当然ながらモノグラム地側の縫付け部も強化しています。
外面から見えない部分ばかりに手間を掛けているので伝わりにくいです。
色んなメーカーが手を抜きたがる気持ちがわかります。

変色していたファスナーも交換しました。
当然ながら最高品質のファスナーです。

製造から30年近く経過してヤブレや変型や劣化や汚れなどが見られた
ルイヴィトンのアルマですが変型の改善や革パーツが綺麗になっただけでなく、
各部に強化加工を施し丈夫に品質も向上させています。

出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
御担当者様

この度アルマ:リニューアルリペアで大変お世話になりました。

先程リニューアルリペアを終えたアルマと再会致しました。
感動して思わず「うわぁぁぁーーーー♡」と声を出してしまい
家族がビックリしていました笑

素敵に生まれ変わらせていただきありがとうございました。
あのままの状態だと二度と持つことはなく、
クローゼットの奥にし舞い込んだままいつか破棄する事になったはずです。
 御社にお願いをして本当に本当に良かったです。

御担当者様から1998年4月にフランスの工房で作成された
最高品質時代のバックと伺い、更に愛着が湧きました。
約28年間共に過ごしたこのアルマと
(15年程クローゼットで眠らせてしまいましまが…)
これから先の時間も共に刻んでいきたいと思います。

御担当者様、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

また機会がありましたら今後も御社でお願いしたいと思います。
その際にはどうぞ宜しくお願いいたします。

兵庫県 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
このバッグを製造したメーカーですら、
同じ品質のバッグを作製することは不可能です。
買い換えできない最高品質時代のアルマですので、
大切に長くご愛用ください。

シャンティの修理

1987年4月に作製されたルイヴィトンのシャンティです。
良い素材で丁寧に作製された最高品質時代のバッグですが、
カブセ天部が鋭角に折れて潰れています。
39年以上経過していますのでリニューアルリペア加工を施します。

柔軟性が低下したヌメ革は木の様に硬化して限界を超えています。

反対側も革がサクサク状態で活用するのは困難な状態です。

多数あるヴィトンの工房の中でもシャンティを製造できる工房は
最高ランクの技術を有していると考えられます。

カブセの開閉時にベルトの抜き差しが必要で、とても面倒ですし、
ベルトにも負担が掛かり亀裂が多数発生しています。

内ファスナーポケットの内張りは合成皮革ですので劣化しています。
ベタツキ劣化しないように本革で作製します。

内張りやヌメ革パーツを解体。

モノグラム地の裏面には合成皮革の芯材を貼り合せた丁寧な構造です。
現在はこのような加工が施されたバッグは多くありません。

内張りの縫い合わせ部にも白い布で強化加工が施されていました。
これも、他のバッグでは見かけることが少ない加工です。
見えない部分に手間やコストをかけても消費者には伝わりにくいので、
現在の製品では見ることがない一手間です。

変色していた金具を磨き込んで綺麗にしたあと組み立て直します。

リニューアルリペア加工の完了です。
見た目では何も変わっていないように見えるのですが、
カブセの開閉が一瞬で出来るように一工夫しています。

最高品質時代のヌメ革に負けないヌメ革を使用してパーツ作製しています。

負担が掛かる付け根革やショルダー先端だけでなく、
全体に強化芯材を入れこんでパーツ作製しています。
当然ながら本体側の縫付け部も強化して縫製しています。

このバッグを製造した工房よりも見えない部分に手間をかけるのが、
当社のリニューアルリペア加工です。

製造から40年近く経過して革が硬化していたシャンティですが、
リニューアルリペア加工で安心して活用いただけます。

押し潰れていたカブセ天部も強化しながら補正して、
合成皮革の内ポケットも本革仕様ですので安心です。
ショルダーベルトもご指定の長さで強化しながら作製して、
追加加工でカブセの開閉も楽になり活用頻度が増えると思います。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
レザークリエーション様 
無事にバッグを受け取りました。
同封いただいた古いヌメ革と新しくなったバッグを見比べて、
本当に生まれ変わったなぁと、感激しています。
本当にありがとうございました。
ヌメ革がボロボロになっていたので、何度も捨てようかと悩みつつ 
捨てられずにクローゼットに押し込んでいましたが、
こんな風にお直しができるなんて、本当に嬉しいです。
ブログにも載せて頂いて いい記念になりました。
大事に沢山使おうと思います。
有難うございました。

静岡県 F 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
良い素材で良い職人が丁寧に作製した最高品質時代のバッグで、
二度と買換えることが出来ない品ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

ソミュールの革パーツ交換

ルイヴィトンのソミュールです。

最高品質時代のバッグですが年代物ですので各部に損傷が見られます。

ソミュールで傷みやすい部分といえばショルダー付け根です。

反対側も同様に。。。

カブセを留めるための尾錠金具も革が伸びて抜けています。

刻印入りカシメ金具も錆びて変色。

バラバラに解体。
擦れや汚れだけでなく経年劣化で硬化した革パーツは作成交換します。

洗浄しただけの金具と時間をかけて磨き込んだ金具を比較すると差は明白。

最高品質のヌメ革を使用してリニューアルリペア加工の完了です。

後面も同様に。。。

良い革であることは確かですが年々高騰していて限界です。
当社が仕入れしていた革屋さんは取り扱いを止めてしまいましたので、
他の業者から入手しました。

革が伸びて尾錠金具が抜けてしまわないように強化しています。
ショルダーや付け根革など負担が掛かる部分は全て強化加工を施していますが、
デザインや見た目は変えることなく強度だけはアップさせています。

テーピング革やパイピング革も少し厚みを増した革で作成しています。

錆びて変色していた刻印入りカシメ金具も再生しながら磨き込んでいます。

最高品質時代のモノグラム地ですので安心して長く活用出来ます。
少しずつ色焼けしていく経年変化を楽しみながら、
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
ありがとうございますm(_ _)m
これから大切に、たくさん使わせていただきます、、!!!
ミンクオイルも購入しましたので、大切につかっていきます🙇‍♀️🙇‍♀️
ありがとうございました😭🙏

大阪府 T 様
度々、このブログでも紹介してるミンクオイルですが、
早くも購入されたとのこと。
大切に使い続けたい気持ちが伝わります。
バッグだけでなく革製品のお手入れには役立つと思います。
お手入れしながら大切に長くご愛用ください。

スピーディとマルチカラー財布の修理

1994年4月製造のスピーディと2005年5月製造のマルチカラー財布です。
どちらも20年~30年が経過した品ですのでリニューアルリペアします。

最高品質時代のスピーディですがモノグラム地に亀裂が発生しています。
これ以上、悪化させないために強化しておきます。

ファスナー開閉の度に引っ張る引き手革は長く伸びています。
南京錠を付けたままもバッグには悪影響しかありません。

擦れやすい底角はモノグラム地が擦切れています。

こちらの底角も擦切れて穴が空いています。

マルチカラーの財布は折り曲げ部にモノグラム地の亀裂が発生しています。
ヌメ革で作製された額革も折り曲げ部には変型や欠損が見られます。

財布では折り曲げ部は一番傷みやすい部分です。
折り曲げ部を良い状態に保てれば財布は良い状態を保ちやすいです。

両面カブセの折り曲げ部も傷みが激しくモノグラム地は亀裂が発生。
額革にも亀裂や欠損があり限界を超えています。

こちら側はモノグラム地の亀裂どころではなく欠損が見られます。

内部材は全体に汚れがみられますが使い方は悪くないように思います。

小銭入れ側のカブセ裏も汚れが目立ちます。

小銭入れの中の汚れは避けようが無い損傷です。

最高品質時代のスピーディですので良い革が使用されています。
今回は外面の革パーツ交換だけでなくリニューアルリペアですので、
消耗パーツのファスナーも交換しながら組み立て直します。

洗浄した金具と未加工の金具でもさがありますが、もっと磨きます。

磨き込むと洗浄した金具でさえ汚いのがわかります。

財布もバラバラに解体。
カブセの角についている金具を取り外せない修理店が多いので、
マルチカラーの財布がバラバラになっているのを見れるのは貴重。

負担が掛かるマチ部材は内張りを剥がして強化芯材を挟み込みます。

額革を取除くとモノグラム地の損傷具合がわかります。

反対側も同様に。。。

本体の折り曲げ部も多数のひび割れや欠損があります。

両面カブセのボール紙のような芯材はベタベタしていますので、
右側のカブセのように取除いて芯材交換します。

取り外した金具は再メッキ加工しました。
予定外に再メッキが高額になってしまい落ち込みました。

最高品質のヌメ革を使用して革パーツを作成して加工完了です。

パイピング革も作製交換しています。

刻印入りカシメ金具も元通りに再生。
当社では当然ですが持ち手先端や付け根革は丈夫に強化してあります。

擦切れて穴が空いていた底角も復活です。

マルチカラー財布もリニューアルリペア完了です。

内部材の汚れも改善。

小銭入れの中も綺麗です。
変型していたマチも強化しながら補正しています。

額革が切れ、モノグラム地が欠損していたカブセ折り曲げ部も
強化しながら修復しています。

どちらも古い品ですがリニューアルリペア加工で長く愛用いただける状態に
復活しています。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
レザークリエーションご担当者様

昨晩、バッグと財布受け取りました!
今回で5個目の依頼になりますが、
毎回本当に綺麗にしていただいて感謝しています。
以前のブログを拝読しヌメ革はミンクオイルを塗りこんで
エイジングを楽しむとのことでしたが、
こちらは指で塗り込む感じでいいのでしょうか?
新品同様に直していただいたので、
今日からまたヌメ革のエイジングも時間をかけて楽しみたいと思います。
一生大切に使います。
本当にありがとうございました!

埼玉県 W 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
個人的には柔らかい布でコロンブスのミンクオイルを薄く塗る事が多いですが、
しっかりと塗り込む場合は指が良いかのかもしれません。
その辺りは使用されるミンクオイルの説明書を参考にされるのが良いと思います。
クリーム磨きやミンクオイルなどで保湿やメンテナンスをする場合は、
新品時から施しておくのが最も効果的です。
大切に長くご愛用ください。