アイグナー財布の修理


見るからに使い込まれたアイグナーの二つ折り財布です。

 

 

 


折り曲げ部は擦り切れて欠損しています。
縫い直すことも出来ませんので手遅れ状態です。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も擦り切れ欠損があり口が空いています。

 

 

 


角部も擦り切れて穴が空いています。

 

 

 


部材の縫い合わせ部なども擦り切れて欠損しています。

 

 

 


外面と同様に内部材もスレスレですので素材も劣化しています。

 

 

 


塗装が剥がれると革の劣化が急速に進んで柔軟性が低下します。

 

 

 


限界を超えるまで活用されて財布ですがリニューアルリペアで
再び活用できる状態に復活させます。

 

 

 


バラバラに解体するだけで苦労するのがアイグナーの特長。
ゴールドファイルなども同様にドイツ製品は頑丈です。

 

 


解体すると外周の擦り切れが鮮明になります。

 

 

 


三角ポケットを取り外した部分が本来の革色です。
外周は全体的に擦り切れているようです。

 

 

 


パーツごとに強化しながら擦り切れ欠損部を部分作成して、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


傷みが激しかった小銭入れの中も改善。

 

 

 


擦り切れて縫い直すことも不可能だった折り曲げ部も改善させています。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


各ポケットの縫い合わせ部などにも多数の擦り切れ欠損がありましたが、
全て強化しながら修復しています。

擦れやヤブレで残念すぎる状態でしたが引き続き活用いただけるように、
出来る限り改善させましたので大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

モノグラム財布の修理


ルイヴィトンのガマグチ財布 M61663です。

 

 

 


製造から20年以上が経過した財布ですので各部に擦れが見られます。

 

 

 


表皮が剥がれた部分は革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 


小銭入れが傷んでしまうのは金属のコインを入れるので避けようがありません。

 

 

 


合成皮革の内張りは劣化しています。

 

 

 


大きく解体して各部を強化しながら擦れ部を改善させて、
合成皮革の内張りは本革で作成交換します。

 

 

 


口金金具は再メッキ加工しました。

 

 

 


全てのポケットの縫い合わせ部や折り曲げ部などを強化しながら組み立て、
リニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


刻印入り金具も磨き込みながら擦れ部も補修補色加工で整えました。

 

 

 


表皮が剥がれた部分に小銭の汚れが染み込んでいましたが改善させています。

 

 

 


傷みやすい両側の折り曲げ部は強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 


現行品とは比べものにならない品質の財布はリニューアルリペアする価値あり。

二度と買換えることが出来ない品質の財布ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

受け取りました。
もうびっくりです。
財布が生き返っています。
「だいぶ使ったからかなり劣化しちゃったね」と引き出しに放置されて
そのうちベタつきなども出て、
もう捨てちゃう?となる道を歩む可能性が
あった財布が、
また毎日一緒に生活を送るお供になるなんて、本当に嬉しいです。
明日母に渡します。
既にブログは見ていて、驚いています。
ルイヴィトンの店舗でも
もうこれは修理は出来ないと断られ、
自分達ではどうする事も出来なかった物を
そのまま諦めて仕舞ってしまわず
お願いして良かったです。
又、素敵な〇〇〇〇!も
とっても嬉しいプチサプライズです。
この度はありがとうございました。

 

東京都 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
活用すれば擦れや汚れは避けることが出来ませんが、
2度と買換えることが出来ない品質の財布ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

 

タイガ財布の修理


ルイヴィトンのタイガ ポルトフォイユ・ロン グラシエ M32644です。

 

 

 


折り曲げ部はステッチのラインまで擦り切れて欠損しています。
このような状態まで放置したまま使い続けると直営店などでは、
手遅れ状態と判断されてしまいます。

 

 

 


反対側の折り曲げ部は欠損だけでなく変型が見られます。

 

 

 


使い込まれた財布は各部に擦れが見られます。

 

 

 


現行品質のタイガは表面だけが塗装されていますので、
塗装面が合成皮革のように剥がれやすく革の繊維が露出してしまいます。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


外面だけでなく内側の折り曲げ部も塗料が剥がれて白くなっています。

擦れにくい内部材の塗膜が剥がれていることからも、
色剥がれしやすい素材であることがわかります。

 

 

 


使い込まれた財布ですので全体を解体して各部を強化しながら、
合成皮革の内張りは本革で作成交換するリニューアルリペアを施します。

 

 

 


擦り切れて欠損した折り曲げ部は縫い直すこともできませんので、
強化しながら部分作成して組み立て直します。

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


内部材の折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


各部を強化しながら組み立て直しリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


合成皮革の内部材は本革で作成交換して品質がアップしています。
各部に強化加工を施したことで手にすると丈夫になっていることがわかります。

補修補色加工で見た目も改善させましたがタイガ素材は元のままですので、
良い状態を保つには丁寧な取り扱いが必要です。

大切に長くご愛用ください。

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モノグラム財布の修理


ルイヴィトン 両面カブセのモノグラム財布です。
本体の折り曲げ部2箇所を当社で強化加工した事がある財布です。

 

 

 


両面にカブセがある財布ですので可動する折り曲げ部が多数あります。

 

 

 


本体の折り曲げ部はコバ塗料が剥がれていますが、
強化芯材を入れ込んでいますので損傷は悪化していません。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


内部材に擦れが見られ、ポケットの縫い合わせ部に亀裂が発生しています。

 

 

 


カブセの折り曲げ部の内側も亀裂が発生。

 

 

 


財布では一番傷みが出やすい折り曲げ部が多数ある財布ですので、
今回は前回加工した部分も強化し直しながらリニューアルリペアします。

 

 

 


金属のコインを入れるので小銭入れの中は擦れが発生してしまいます。

古い品ですので各部に素材劣化や損傷は見られますが、
高品質時代の良い素材ですので補色加工は必要最低限にします。

 

 

 


表皮が剥がれた部分は劣化を抑えるために少し補色します。

 

 

 


折り曲げ部6箇所の強化加工が最優先。

 

 

 


薄い革を貼り合せただけのマチ部材も強化芯材を入れ込みます。

 

 

 


合成皮革の内張りを本革で作成交換してリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


コバ面の仕上げ直しや外周の擦れも整えながら折り曲げ部も強化してます。

 

 

 


カブセ折り曲げ部の内側。

 

 

 


本体の折り曲げ部も強化し直してポケットの亀裂も改善しています。

 

 

 


使用すれば擦れや汚れは避けられませんが各部の擦れも改善させています。

 

 

 


カブセの開閉で擦れてしまうコバ面も改善させています。

 

 

 


製造から23年以上が経過した財布ですが丁寧に活用すれば、
まだまだ活躍してくれます。

刻印金具も磨き込んでおきましたので良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)
お世話になっております。
本日財布の方受け取り致しました。
綺麗にリペアしていただいてありがとうございました。
何十年と大切に使いたいと思います。
また機会があると思いますので、その時はよろしくお願い致します。

 

茨城県 S 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

モノグラム財布の修理


ルイヴィトンのモノグラムのガマグチ財布と長財布です。

 

 

 


2度と買換えることが出来ない最高品質時代のガマグチ財布ですが、
製造から28年が経過していますので折り曲げ部には欠損が見られます。

 

 

 


角部のホツレを放置した部分は内部材が剥がれています。

 

 

 


口金金具はメッキが剥がれています。

 

 

 


内部材を見ると丁寧に活用されていることがわかります。
これくらい丁寧に使用できれば良い財布も値打ちがあります。

 

 

 


それでも年代物ですので合成皮革の内張りは劣化しています。

 

 

 


長財布も最高品質時代の品ですが折り曲げ部には欠損が見られます。

コバ面の塗料が剥がれ、糸が擦り切れてホツレ、それでも放置していると、
内部材とモノグラム地が剥がれて口が空きます。
それでも使い続けるとモノグラム地に亀裂が入り欠損します。
ここまで放置すると基本的には手遅れ状態と判断されてしまいます。

 

 

 


カードが対面ポケットに擦れて革の繊維が露出しています。
買換えることが出来ない品質の財布だけに残念です。

 

 

 


合成皮革の内張りはベタツキ劣化で対面に色移りしています。
対面の革に影響が出る前に修理しておく方が良い状態を保てます。

 

 

 


バラバラに解体してリニューアルリペア加工を施しながら、
今回は口金金具も再メッキ加工します。

 

 

 


長財布もバラバラに解体してリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 


最高品質の革が使用されていた頃の長財布だけに色移りが残念です。
出来る限り改善させながら各部を強化して組み立て直します。

 

 

 


口金金具の再メッキ加工の完了です。

 

 

 


各部を強化しながら合成皮革の内張りを本革で作成交換して、
組み立て直しリニューアルリペアの完了です。

 

 

 


小銭入れの中も綺麗に。。。

 

 

 


長財布も各部を強化しながら合成皮革の内張りを本革で作成交換しました。

 

 

 


内部材の擦れや汚れも出来る限り改善させています。

 

 

 


どちらの財布も各部の強化加工で構造的には新品時より丈夫です。
また、合成皮革の内張りが本革になったことでベタツキの心配もありません。

折り曲げ部の強化などで使い始めは硬く感じると思いますが、
使い込みながら馴染ませて大切にご愛用ください。

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ドッグリーシュとバスティア


エルメスの小銭入れ(バスティア)と、
ヴィトンのドッグリーシュ(レッスバクスター)です。

 

 

 


噛まれたことで革やモノグラム地が切れています。

 

 

 


ヌメ革パーツは作成交換しながらモノグラム地は強化します。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


リードの中間部にも亀裂があります。

 

 

 


エルメスの小銭入れのカブセを開くと外面の色褪せが鮮明になります。

 

 

 


折り曲げ部は擦り切れ欠損があります。

 

 


こちら側も擦り切れて欠損しています。
画像ではわかりませんが折り曲げ部には表皮のひび割れも発生しています。

 

 

 


両側の底角も擦り切れ欠損があります。

 

 

 


ヌメ革パーツを取り外し、モノグラム地の中の芯材を取り出して強化します。

 

 

 


中間部の亀裂も強化しながら修復します。

 

 

 


強化しながら亀裂を修復したあと組み立て直します。

 

 

 


バスティアはリニューアルリペアを施します。

 

 

 


汚れを取除きながら張り合わされた革を剥がしました。

 

 

 


擦り切れて欠損した底角部を強化しながら修復します。

 

 

 


折り曲げ部も同様に。。。

 

 

 


エルメス小銭入れ(バスティア)のリニューアルリペアの完了です。
擦れや汚れや色褪せも改善させています。

 

 

 


基本的に修復不可能な擦り切れ欠損も改善しました。

 

 

 


ルイヴィトンのドッグリーシュもヌメ革パーツを作成交換しながら、
多数見られたモノグラムの亀裂を強化しながら修復しました。
刻印入りカシメ金具も再生しています。

 

 

 


中間部の亀裂も強化しましたので活用いただけます。

 

 

 


リードがカミカミされるのは避けようがありませんが、
亀裂が入ると大きく裂けてきますので注意が必要です。

 

 


薄い革を貼り合せただけの小銭入れは折り曲げ部や底角を強化しましたので
構造的には新品時より丈夫になっています。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索