シャネルとヴィトン型崩れ


シャネルのトラベルラインのトートバッグと、
ルイヴィトン モノグラムミニのマリーです。

 

 

 


ボコボコと変型したヴィトンのマリーは芯材が劣化している様子です。

 

 

 


本体の変型だけでなく持ち手は倒れて使い勝手はわるくなっていますが、
亀裂は見られませんので今回は強化加工は先送りされました。

 

 

 


内張りの隙間から劣化した芯材が出てきています。

 

 

 


シャネルのトラベルラインのトートバッグは自立しない状態です。

 

 

 


底面が折れたままで芯材が硬化しているのが原因です。

 

 

 


両側の持ち手も傷みが激しく芯材が劣化しています。

 

 

 

 


厚みがあるボール紙のような芯材を薄い革で挟み込んだ構造ですので、
芯材が劣化すると切れてしまいます。

 

 

 


マリーの内張りを取除き、ポケット天部も解体。

 

 

 


ポケットの中はボロボロに劣化した芯材が少しだけ張り付いています。

 

 

 


本体の芯材もボロボロです。

製造から25年近く経過したバッグですので避けようが無い損傷です。

 

 

 


トラベルライントートの変型した芯材や切れた持ち手を解体。

前後面は上部にだけ芯材が入れてあり全体的に柔らかなバッグですが、
芯材の柔軟性が無くなり変型したまま硬化しています。

 

 

 


どちらのバッグも底鋲やカシメ金具を取り外して芯材を交換します。

 

 

 


両側の持ち手の作成交換完了です。
芯材よりも革の厚みがある構造で丈夫に作成しています。

 

 

 


柔らかなでフワフワしたバッグですのでガチガチにはできませんので、
柔軟性がある芯材を本体全体に入れ込んでいます。

 

 

 


劣化した芯材と本体上部にだけ入れてあった変型硬化した芯材を取除き、
外面全体に芯材を入れ込んで加工完了です。

 

 

 


後面も同様に。。。

 

 

 


バラバラになった芯材を取除いてからマチや天部にも芯材を入れています。

 

 

 

両側の持ち手を作成交換したトラベルラインのトートバッグの
外面は薄い布製ですので硬い芯材を使用すれば柔軟性が低下しますので、
柔らかさを保ちながら自立するように加工しています。

内張りの隙間から劣化した芯材の粉が出てきて活用不可能だったマリーは、
劣化した芯材を取除いて全体に芯材をいれましたので、
再び活用いただけます。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
レザークリエーションご担当者様

昨晩、バッグ届きました。
とてもキレイに直って、お願いして本当によかったと感動しています。
ずっと使えずにいたマリーを今日久しぶりに持って出勤しました。
本当にありがとうございます。
これから大切に使いたいと思います。
また、別でも修理お願いしたいものもあるので、次回申し込み時に
またお願いしたいです。
この度は本当にありがとうございました。
送り間違いの件は、全然気にしないでください!!

埼玉県 W 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
当社の発送ミスで到着が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
丁寧に取扱いながら保管時はタオルなどを詰め込んで、
形状を整えて大切に長くご愛用ください。

リザード革シャネル


リザード革のシャネルのチェーンショルダーバッグです。

 

 

 


丁寧に活用されているバッグですがカブセ外周には表皮が剥がれた擦れが、
見られます。

 

 

 


底角も擦れやすい部分です。

 

 

 


後面は使用時に体と擦れ合うのでパイピングは表皮が剥がれています。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


チェーンショルダーが擦れる部分も傷みが出やすい部分です。

 

 

 


反対側も同様に。。。

 

 

 


チェーンショルダーやココマーク金具を取り外して汚れを取除きます。

 

 

 


汚れを取除くとカブセ外周の擦れなど小さな傷も鮮明になります。

 

 

 


白くなったパイピングが目立ちますがカブセ付け根も擦れやすい部分です。
汚れを取除く事で擦れ具合が鮮明になりました。

 

 

 


カブセ内側の外周も表皮が剥がれて革の繊維が露出しています。

表皮が剥がれた部分は塗料を吸い込んでしまい黒くなりませんので、
擦れ部を整える補修加工のあと補色します。

 

 

 


外面擦れ部の補修補色加工の完了です。

 

 

 


擦れて白くなっていたカブセ角部やパイピングが黒く改善すると、
全体が引き締まります。

 

 

 


擦れていたカブセ天部や付け根も改善。

 

 

 


後面ポケットの天部にも擦れが見られましたが改善。

 

 

 


外周擦れ部の加工でしたがカブセの内側やショルダー取り付け部の擦れも、
改善させておきました。

 

 

 


各部の小傷や擦れで白くなった部分が目立ちましたが、
外周のパイピングが黒くなることで引き締まりました。

引き続き丁寧に活用しながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
有限会社レザークリエーション様

このたびは大変お世話になりました。
バック受け取りました。
綺麗になおしていただきありがとうございました。
大切に大切に使います。
また不具合が出ましたらよろしくお願い致します。

 

東京都 N 様
お受け取りのご連絡ありありがとうございます。
活用していると擦れや汚れは避けられないものですが、
出来る限り良い状態を保ちながら大切にご愛用ください。

ディオールとシャネル


クリスチャンディオールとシャネルのチェーンショルダーバッグです。

 

 

 


Diorのロゴがお洒落な年代物のバッグで色あせは見られますが、
丁寧に活用されている様子です。

 

 


カブセ裏の凸側のロック金具とDiorのロゴマークは別体の構造です。

 

 

 


凹側のロック金具は破損しています。

年代物のブランドバッグには多く使用されている差し込み式の金具ですが、
古くなると開閉ができなくなり壊れやすいロック金具です。

 

 

 


シャネルのチェーンショルダーバッグも年代物ですが、
とても丁寧に活用されている印象です。

 

 

 


芯材が劣化しているようでジャージ素材から芯材の粉が出ています。

 

 

 


芯材を交換すれば粉が出てくる症状はなくなりますが、
芯材交換のためにはバラバラに解体する大掛かりな加工が必要になります。

使用時に掃除機などで粉を取除いて活用することも可能ですので、
今回は大掛かりな加工は見送られました。

 

 


ディオールと同様にシャネルも機械式のロック金具が破損しています。

 

 

 


ディオールはロゴマークと別体式でしたがシャネルはココマークと一体です。

 

 

 


破損しやすいロック金具をマグネットロックに変更する御依頼ですが、
カブセ裏の凸側ロック金具を取り外すとココマークも外れてしまいます。

 

 

 


ディオールの破損したロック金具を取り外しました。

 

 

 


シャネルも破損したロック金具を取り外しましたが、
このままではシャネルのココマークもサヨナラです。

 

 


クリスチャンディオールのロック金具をマグネットロックに変更完了。
機械式のように破損してしまうリスクも減り開閉しやすくなりました。

 

 

 


シャネルも芯材の粉ふきを清掃してマグネット金具に交換完了。

 

 

 


凸側は差し込み部分だけを取除きココマークを固定するプレート部だけを
残しながらマグネット金具に交換しました。

 

 

 


シャネルのココマークも温存させながらマグネットロックに変更完了。

機械式のロック金具のように破損する心配が低くなり、
開閉しやすくなったことで使いやすくなっています。

大切に長くご愛用ください。

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エルメス シャネル ヴィトンの修理


ルイヴィトンのボストンバッグ(サックスプール)と、
シャネルのチェーンショルダーバッグとエルメスのエブリンです。

 

 

 


サックスプールは最高品質時代のバッグですが長年の活用で傷んでいます。

 

 

 


金具は変色だけでなく青錆が発生しています。

 

 

 


金具が腐食して折れてしまい紛失した箇所も見られます。

 

 

 


ヌメ革も劣化していますのでリニューアルリペアで、
革パーツの作成交換を施します。

 

 

 


エルメスのエブリンは他店様で塗装歴があります。

 

 

 


外周など各部に擦れが見られますので補修補色加工を施します。

 

 

 


後面も同様に。。。

 

 

 


擦れやすい外周は表皮が剥がれて革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 


テーピング革が擦り切れて欠損している箇所もあります。
補修補色加工とは別の損傷ですが放置出来ない損傷ですので補修します。

 

 


シャネルのショルダーバッグにも擦れや色あせが見られますが、
今回はショルダーが外れて活用できない状態から使用できるように
復活させる加工です。

 

 

 


付け根革は限界を迎えていますし縫い付け部のマチも強度不足です。

 

 

 


反対側は付け根革の縫い付け部が破れてショルダーが外れています。

 

 

 


付け根革を作製交換しながら裂けたマチを強化して組み立て直します。

 

 

 


マチ部材には負担が掛かるので底角付近にもヤブレが見られます。

 

 

 


サックスプールをバラバラに解体。

 

 

 


腐食した金具は磨き込みながら再生します。

 

 

 


底角は擦れてモノグラム地が欠損しています。

 

 

 


4箇所の底角とも同様に。。。

 

 

 


革に染み込んだ他店様の塗料を左半分だけ取除いてみました。
本来の色と少し違う塗料が塗られていたようです。

 

 


本体を解体して付け根革を取り外し縫い付け部を強化します。

 

 

 


酷使された付け根革は強化する予定でしたが作製交換します。

 

 

 


底角も裂けていたので大きく解体して復元強化加工を施します。

 

 

 


大きく裂けた部分が新品に戻ることはありませんが、
問題なく活用できる強度に改善させて組み立て直します。

 

 

 


洗浄しただけの金具と磨き込んだ金具では違いが歴然です。

 

 

 


南京錠も磨きました。

 

 

 


サックスプールのリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


ファスナーも交換しました。

持ち手や付け根革など負担が掛かる部分は強化しています。

 

 

 


擦れが見られた底角も改善させています。

 

 

 


エブリンの補修補色加工も完了です。

 

 

 


後面も本来の色合いで擦れや汚れを改善させています。

 

 

 


シャネルの裂けていたマチを強化加工で改善させて組み立て完了です。

 

 

 


両側のマチとも強化していますので安心して活用できます。

 

 

 


3点とも活用しにくい状態でしたが再び愛用いただけます。

新品のヌメ革は汚れが染み込みやすいのでミンクオイルクリームなどを
薄く塗り込んでおくと革の劣化を抑え取扱いやすくなります。
大切に長くご愛用ください。

 

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(お手紙紹介です)
レザークリーエーション御中
お世話になります。
修理品受け取りました。
点とも新品の様な仕上がりで感激です。
あんなに使いくたびれていたのに・・、新たな命が吹き込まれました。
とくにルイヴィトンのボストンはボロボロ過ぎて捨てようかと考えてましたが、
大切な思い出のつまった品だったので、こんなに美しく帰ってきて涙が出そうでした。
本当にありがとうございます。
また素敵なキーホルダーもありがとうございました。

東京都 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
3点とも安心して活用いただける状態ですので、
大切に長くご愛用ください。

マトラッセミニ修理


全体に擦れや色あせが見られるシャネルのマトラッセミニです。

 

 

 


使い込んだ色あせや擦れよりも溶剤で拭いたような色あせ具合です。

 

 

 


合成皮革の内張りは劣化していて活用できない状態です。

 

 

 


外面の補修補色と金具の再メッキを施しながら本革で内張りを作成します。

 

 


内張りを取除いた本体の中は綺麗な状態で良好です。

 

 

 


金具の再メッキ加工の完了です。

 

 

 


補修補色加工で全体の擦れや色あせを改善させました。

 

 

 


擦れや色あせが改善して、同時に金具がピカピカになるとスッキリします。

 

 

 


本革で作成した内張りはベタツキ劣化の心配がありません。

 

 

 


後面の擦れや色あせも改善。

 

 

 


活用すれば擦れや色あせは避けられないデリケートな素材ですが、
重症化させずにメンテナンスをすれば良い状態を保てます。

出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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トラベルラインのトート


自立しないシャネルのトラベルラインのトートバッグです。

 

 

 


大きく解体して前後面や底面に芯材を入れ込むことで自立するようになれば、
使いやすくなります。

 

 

 


底面も船底のように湾曲して変型しています。

変型や自立しなくなった事は活用していれば避けようが無い損傷ですが・・・

 

 

 


このバッグで一番残念なのは両側の持ち手を捻って使用されている事です。

表面の革が持ち手中央になると裏面になっています。
表と裏では革の長さが違いますので表面は表面のままで使用するのが、
革素材や芯材に負担がなく長持ちします。

 

 

 


裏面が外周になるように活用すると芯材や革に負担が掛かります。
裏表を逆に使用していたために亀裂が多数発生しています。

 

 

 


今回は持ち手の復元強化加工とバッグの自立です。

 

 

 


取り外した芯材は変型しています。

 

 

 


底面は変型だけでなく柔軟性がなくなりボロボロです。

 

 

 


持ち手も解体してボール紙のような芯材を交換します。

 

 

 


裏表が逆に捻れていた持ち手も丈夫に改善させ自立する状態に復活です。

 

 

 


船底のように湾曲していた底面もスッキリです。

 

 

 


持ち手の捻れがなくなり自立するようになると使いやすくなります。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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