パイピング革の部分修理とバックルの再生を承りましたが、
その他、各部に損傷が見られる状態です。
上角ですがパイピングは革が大きく擦り切れて黒い芯材が露出しています。
革部材にホツレや擦れも見られますねぇ~。
こちら側もスレスレで本体に亀裂も見られますが、
今回は芯材が飛び出したパイピングの修理のご依頼です。
上角の4箇所とも擦り切れてますから、底角は当然の様に重症です。
バックル金具は歪んでいてショルダーベルトの固定が出来ない状態です。
天ファスナーの縫製糸も擦り切れて無くなっている状態です。
正面だけに革の擦れや色落ちも気になるところです。
内張りの合成皮革は劣化した表面を剥がして下地の布だけが残っています。
バックルも解体してピンを修正したあと組み立て直しましたので、
ショルダーベルトが使えるようになりました。
パイピング革を補色した塗料が余りましたので、
その他の革部材も少し綺麗になっています。
しかし、ホツレやヤブレはそのままで、全体の強度は加工前と変わりありません。
大切に愛用しながら出来る限り早い段階で全体的なメンテンスを施せば、
安心して長く愛用いただける状態に生まれ変わります。
労わりながら大切に活用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
レザークリエーション様
本日、修理をお願いしていたバックが届きました。
とても丁寧に修理をしていただき、感動いたしました。
これから大切に労りながら沢山使用したいと思います。
どうもありがとうございました。
東京都 T 様
今回はパイピングの部分修理とバックル再生だけですので、
各部に心配な箇所が多数あります。
全体的なメンテナンスを施せば、
10年以上活躍してくれるバッグに生まれ変わりますので、
次回はリニューアルリペアをお勧めします。