バッグ本体と付属品と比べてみると別物といえるほど色が違います。
紫外線が当たり難く擦れない部分には元の色合いが少し残っています。
この辺りも本来の色味が見られますので全体の色褪せは重症です。
本体は色褪せて薄色に変色していますが、逆に持ち手は真っ黒です。
持ち手の中央部だけでなく全体的に汚れが染み込んでいますので、
肩に掛けて使用されることが多いのではないでしょうか?
手の脂分や汗などが染み込んでいますので、このままでは補色は不可能です。
汚れや脂分などをできる限り取り除く作業が必要になりますが、
本来はもっと早い段階でメンテナンスする方が・・・・
外周テーピング革の汚れを取り除くとスレスレで革の繊維が毛羽立っています。
表皮を整える補修を施さなければ補色加工は不可能です。
真っ黒だった持ち手の汚れを取り除くと、
手や肩で擦れる内側は表皮が擦り減っています。
本体にはパンチング加工(穴あけ加工)された特殊な革が使用されていますが、
擦れ部は表皮を整えて補色します。
クリーニングと補修補色加工の完了です。
付属パーツと比較しても同じバッグのパーツとわかります。
色褪せしやすい素材ですのでコーティング加工も施してありますので、
変色、色褪せの耐久性はアップしています。
しかし、色褪せしやすい素材であることに変わりはありません。
デリケートな革素材ですので丁寧に取り扱いながら、
大切にご愛用ください。
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