アマゾンの修理

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1999年製造のルイヴィトンのアマゾンです。

 

 

 

 

 

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ショルダーの付け根革はそろそろ限界を迎えています。

 

 

 

 

 

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革には伸びる繊維の向きがあります。
こちらの付け根革は革が伸びる方向でパーツ作成されたものです。

 

 

 

 

 

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こちら側の付け根革は革が伸びない方向でパーツ作成されています。

状態の違いは一目瞭然ですが、どちらも15年以上経過していますので、
解体して強化加工を施します。

 

 

 

 

 

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糸がほどけて紛失する前にループ革も縫い直しが必要ですね。

 

 

 

 

 

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内ポケットの中の合成皮革はベタ付き劣化が発生。

 

 

 

 

 

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内張りを取り外してポケットと付け根革を解体。

 

 

 

 

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対面の本革への色移りが残念です。
内張りの中のポケットですので人目には触れない部分ですが、
色移りした部分は汚れを取り除いても表皮が傷んでいます。

 

 

 

 

 

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付け根革は一枚の革を折り曲げた構造です。

内側は革の繊維も荒くボソボソ状態になっています。
表皮から深い層ほど繊維が荒く強度的にも弱いです。

 

 

 

 

 

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厚みを半分に加工してボソボソの部分を取り除きましたので4枚に。

元の革を強化して使用すると他のパーツとの色やけ具合も違和感がでません。

 

 

 

 

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強化芯材とヌメ革を張り合わせて付け根革の強化加工の完了です。

 

 

 

 

 

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モノグラム地側も強化して縫製しています。

 

 

 

 

 

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ループも縫い直し完了。

 

 

 

 

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ショルダーの付け根革は負担が掛かる部分ですが、
本革仕様になった内ポケットも含めて安心して活用いただける状態です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

本日、バックが届きました。

加工の様子、ブログで拝見いたしました。
タンスのこやしどころか、
使用できない程劣化したバック達が蘇る様に、
心から感動しました。

実はアマゾンの付け根革の修理は、
こちらで見積もりをいただく前に、
別の修理店へいくつか問い合わせをしました。
しかし、カシメの復元は出来ないと言われ、
なかなか修理に踏み切れないでいましたが、
何とかこちらに辿り着き、見事に復元していただきました。

オルセーは内張り以外に外周も綺麗に仕上げて頂き、
ありがとうございました。

蘇らせて頂いたバック達、
これからは丁寧に大切に使おうと思います。
心より感謝申し上げます。

広島県 O 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
古い品だけに丈夫な素材で丁寧に作成された良いバッグです。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。
ありがとうございました。