年代物のロエベの巾着ショルダーバッグです。
今回はショルダーベルトを43センチ切り取って短く加工します。
尾錠金具を取り除いてしまう方法が簡単で軽量化できますが、
今回は元のデザインを変えることなく短くすることを希望されていますので、
出来る限りバランスを変えないように3か所で加工して短くします。
表面は革巻きカシメ金具。
裏面はゴールドのカシメ。
基本的には脱着不可能なパーツですが取り外す必要があります。
カシメ金具を取り外して両側の付け根から43センチ短くなるようにカット。
尾錠側はもう少し短くする予定でしたが、
バックル金具がバッグ本体に近くなりすぎると、
必要ない金具を無理やり残したように見えてしまうのでバランスを考慮。
解体して表裏面とも芯材を加工して革の厚みを整えて組み立て直します。
尾錠金具も元のままで・・・・
ショルダーを極端に短く加工したことで長くなり過ぎたベルトの先端も短く加工して、
元のデザイン通り加工しています。
革巻きカシメ金具も元通りでデザイン変更はありません。
両側の付け根とベルトの先端の3か所で加工を施しましたので、
一番短くなる尾錠穴にしていますが元のバランスと変わることなく仕上がっています。
かなり短くなったショルダーですが尾錠金具を残しても違和感なく、
愛用いただけるショルダーカットです。
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索