財布の擦り切れ


2000年製造で16年以上が経過したルイヴィトンの二つ折り財布です。
長年のご使用とモノグラム地の縮みで二つ折りがずれた状態です。

 

 

 

 


内部材にも擦れや汚れが見られます。

 

 

 

 

 


同様に。。。。

 

 

 

 

 


傷みやすい折り曲げ部は口が空いてモノグラム地が擦り切れて欠損しています。

縫い直す部分が無くなっていますので修理不可能と直営店で断られてしまい、
ご依頼をいただきました。

 

 

 

 

 


反対側の折り曲げ部も同様に。。。。

傷みやすい折り曲げ部はコバ塗料が剥がれて糸が擦り切れホツレが発生します。
それでも、放置したまま使用を続けると部材が剥がれて口が空いてきます。
それでも、放置したまま使用を続けるとモノグラム地が千切れて欠損して、
素材の劣化が進行します。

最終段階までメンテナンスせずに使用を続けると直営店だけでなく、
基本的には修理不可能と判断されてしまうケースが多くなり手遅れになります。
限界を超えるまで使い続けるよりも早めにメンテナンスする方が良い状態を保ちやすく、
メンテナンス費用も節約できます。

 

 

 

 

 


今回は折り曲げ部の復元強化加工と外周のコバ面の仕上げ直しのご依頼です。

 

 

 

 

 

 


両側の折り曲げ部に強化芯材を入れ込みながら欠損部を補修して縫製します。

 

 

 

 

 


外周はモノグラム地と内部材の断面がハッキリと見える状態で、
コバ面の塗料は剥がれ落ちています。

 

 

 

 

 


欠損して口が空いた折り曲げ部も縫製できる状態に復活です。

 

 

 

 

 


コバ面の仕上げ直しも完了。
剥がれた部材同士を接着し直してコバ面を整えています。

 

 

 

 

 


ずれていた二つ折りも出来る限り整え直しました。

財布では要になる折り曲げ部が強化しながら縫製されたことで、
引き続き活躍してくれる状態に復活しました。

大切に長くご愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索