プラダのトートバッグとヴィトン財布です。
モノグラム地を内側に折り返した構造で1986年製造の年代物の財布です。
こちらもモノグラム地が擦り切れています。
底角も同様に。。。。
内側の折り返した部分も同様に。。。。
引き続き活用いただけるように折り曲げ部4か所を強化しながら、
壊れたホックとファスナーを交換します。
擦り切れた部分は内側に強化芯材を入れ込みます。
プラダのバッグは洗濯など水濡れが原因で芯材が硬化して縮んでいます。
芯材は天部から8センチ程度までボール紙が使用されています。
底面にも芯材がありますが縮んで変形していることがわかります。
両側マチの外周にも2センチ程度の芯材があります。
元々、部分的に芯材が入れられた構造ですので柔らかいバッグです。
全体に芯材を入れることも可能ですがバッグ全体がシャキッとしすぎて、
プラダのバッグというよりもビジネスバッグのように硬くなってしまいます。
間仕切りにファスナー付きのポケットがあり大容量で便利に使えるバッグです。
ファスナーの開閉で負担が掛かる部分は・・・・
布地が裂けていますので復元強化加工で丈夫に強度を上げながら修復します。
劣化して縮んだ芯材を交換するために解体。(右の黒い布が内張りです)
天部と底とマチの周囲だけに芯材があることがわかります。
白い布と外面の間にはスポンジがあるはずですが劣化して粉々になり、
無くなっています。
白い布地も縮んで外面とサイズが合わなくなっていますので取り除きます。
破れていた部分は強化して縫製します。
パキパキに硬化した芯材は取り除きます。
底も同様に。。。。
解体してホック交換の完了です。
ファスナー交換も同様に。。。。
底角も強化して擦れ部を補修。
折り曲げ部も同様に。。。。
年代物の財布ですが折り曲げ部の強化などで引き続き活躍してくれます。
硬い芯材は部分的に使用されているだけの柔らかなバッグで、
スポンジ芯が粉々に劣化してなくなり自立しない状態でしたが、
外面の弾力も復活させましたので自立するように復活しました。
底面も同様に。。。。
取り外した芯材を重ねてみるとサイズが足りていないことがわかります。
ファスナーポケットの破れ部は丈夫に復活です。
予定外ですが、こちら側も負担が掛かるので解体して強化しておきました。
硬い芯材は元の配置で全体的には弾力のある柔らかい芯材しか入れていませんが、
自立するように復活しています。
2か所のファスナー引手も作成交換して財布同様に活躍してくれる状態に復活です。
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索