
ルイヴィトン エピのコインケースです。

カブセの折り曲げ部は鋭角に曲がり革が擦り切れて穴がいています。

ホコリが溜まりやすいマチは白っぽく見えます。

2002年2月製造のコインケースで15年以上が経過した品ですので、
各部に損傷が出るのはしかたないのですが・・・・

ミシン目が切り取り線の様に大きく裂けています。![]()

解体して内張りを剥がして内側から復元強化加工を施します。

カード類の詰め込み過ぎると出やすい損傷ですが・・・・重症すぎます。![]()

大きく裂けた部分を強化しながら再生して後は縫製すれば完了です。

ここで、作業中に半年ぶりのメールを頂戴しました。
大きく裂けた部分だけでなく底角や折り曲げ部の擦り切れヤブレなど、
全体的な加工に変更したいとのことです。
「加工している様子をどこかで見られているのか?」と思うほどのタイミングです。
財布が持ち主にテレパシーを送ったのでしょうか?
ご主人様にプレゼントした大切な品とのことです。

加工完了寸前でしたが全体を解体してリニューアルリペア加工を施します。

折り曲げ部や底角には擦り切れヤブレが見られます。

同様に。。。。

同様に。。。。

解体してみるとマチ部材にも亀裂が・・・・![]()

マチの中央天部に・・・・

薄い革を張り合わせたマチ部材を解体して強化芯材を挟み込みます。

各ポケットも内張りを剥がして強化。

コインケース自身が持ち主に送った救済要請テレパシーで、
ヤブレや擦り切れが改善して強度アップしながらリニューアルリペアの完了です。

負担が掛かるマチ部材も丈夫になり亀裂も再生。

擦り切れ穴も改善させながら強化しています。

弱った芯材も交換して合成皮革の内張りは本革で作成交換しています。
大きく裂けていた部分もわからなくなっていますので、
強化されたコインケースを少しずつ馴染ませながら大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
レザークリエーション様
ご連絡遅くなりまして申し訳ございません。 お品物受け取りました!
3点ともとても綺麗になって戻ってきて本当に感謝です。
特にエピの小銭入れはあんなに裂けていたとは思えなく新品かの様な仕上がりでした。
諦めるしかないと思っていた物でしたので
感謝の気持ちでいっぱいです。主人も大変喜んでおりました。
また急な修理依頼の変更申し訳ございませんでした・・・。
どのお品もこれからはお手入れもこまめにしながら大切に使わせて頂きます。
本当にありがとうございました。
また何かございましたらご連絡させて頂くと思いますがどうぞよろしくお願い致します。
北海道 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
いずれの品も丁寧に取り扱えば長く愛用できる状態です。
大切にご愛用ください。