1991年4月に製造されたルイヴィトンのソミュールです。
ソミュールと言えばショルダーベルトの付け根付近が切れてくる修理が最多。
反対側の付け根も切れていますので強化します。
28年が経過したバッグですのでヌメ革は劣化して柔軟性も低下しています。
ヌメ革には全体にひび割れが見られます。
ショルダー肩当も革が切れています。
カブセ外周のテーピング革は硬化していて柔軟性はなく紙よりもろい状態です。
最高品質時代のバッグですので全体的なメンテナンスが理想ですが、
今回はテーピング革のみ新品のヌメ革で作成交換して、
切れたショルダー付け根は強化加工で使用できる状態にします。
ボロボロになったテーピング革を取り外してショルダーも解体。
強化芯材を挟み込んで組み立て直します。
テーピング革の作成交換とショルダー付け根の強化加工の完了です。
切れていた付け根は丈夫になっていますので安心ですが、
他の部分が心配な年代物です。
新品のヌメ革で作成したテーピングも当時の革に負けない品質の素材です。
日増しに色焼けして周囲の雰囲気に合ってきます。
各部に不安がありますが買い替えることができない品質のバッグですので、
出来る限り良い状態を保てるように工夫しながらご愛用ください。
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