ルイヴィトンの二つ折り財布をバラバラにしたところです。
表面のモノグラム地の折り曲げ部分は、ちぎれてなくなっています。
この時点でメーカー修理を含め、ほとんどの修理屋さんはギブアップされます。
内側の革も擦り切れてなくなっています。
厚みを計測してみると0.5ミリです。
表面からは見えない様に強度アップするためには0.25ミリの革を剥がして、
補強材を入れていく必要があります。
弱った革を破らない様に慎重に、全パーツを剥がして補強加工するのです。
表革と裏革を丁寧に剥がしたパーツです。
小銭入れのマチ革は型崩れも激しいので全体に芯入れします。
古いルイヴィトンは内張りにも本革が使用されていました。
小銭入れのカブセ付け根も全体補強縫い直しです。
汚れ・色落ちは長年愛用された証です。
89年3月にフランスの工房で生産されてから21年です。
擦れて・破れて・ちぎれてなくなった部分や全体の型崩れや色落ちなど、
強度を上げながらの全体修理です。
折り曲げ部分も復元強化修理で修復。
パーツが重なり合い縫製されている部分や折り曲げ部分など、
すべてに補強加工されています。
一つ一つのパーツを再生して組み直し、強度も上がっていますので、
かなり良い財布になったと思います。
現行の新品とは比べ物にならない財布です。(羨ましいです。)
大切にご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
メールいただきました!
ありがとうございます!
お財布が到着しました。
生まれ変わった財布をみて・・・感動感激しております。。。
20年の歴史を感じさせない、おっしゃる通り本当に素晴らしい
品物だとあらためて感じています。
これから更に大切にしていこうという気持ちになりました。
現在7歳の子供にも将来譲って使ってもらえるかも、と思っています。
またお願いします。
大阪府の K 様
喜んでいただけて良かったです。