ヴィトン財布修理


ルイヴィトンのモノグラム財布(M61730)です。
カブセの角部は擦り切れて欠損した状態です。

 

 

 


製造から22年以上が経過した年代物ですので各部に損傷が見られます。

 

 

 

 


擦り切れて黒い芯材が露出。

 

 

 

 


こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 


折り曲げ部はコバ塗料が剥がれて糸がほつれて、
部材が剥がれて口が開いても使い続けていたようです。

 

 

 

 


コバ塗料のハガレを放置したまま使い続けると、
革が劣化して欠損してしまいます。

 

 

 

 


折り曲げ部だけでなく革が無くなっていますので縫い直せません。

 

 

 

 


内部材の折り曲げ部もボロボロ。

 

 

 

 


ファスナーも擦り切れて大きな穴が空き、各部材も擦り切れています。

 

 

 

 


小銭入れの中もボロボロ。

 

 

 

 


各ポケットの内張りは劣化しています。

全体的に損傷があり手遅れ状態まで放置された財布ですが、
バラバラに解体して財布として活用できる状態に復活させます。

 

 

 

 


外面のモノグラム地は角の欠損だけで無く折り曲げ部も損傷があります。
劣化した合成皮革の内張りを本革で作成しながら各部を強化します。

 

 

 

 


1998年2月にスペインで作成された最高品質時代の財布であることが、
この財布の唯一の救いですが色移りが激しいです。

 

 

 

 


各部に復元強化加工を施しながらリニューアルリペアの完了です。

 

 

 

 


最高品質のファスナーで交換しながら本革仕様の小銭入れにグレードアップ。

 

 

 

 


擦り切れ欠損やヤブレも改善させています。

 

 

 

 


角部や折り曲げ部の欠損も改善させながら全体を強化しました。

丈夫になったことでしばらくは硬く感じると思いますが、
使い込みながら少しずつ馴染ませてください。

一度は限界を超えるまで酷使された財布ですが、
買い換えることが出来ない品質の財布ですので、
大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索