ルイヴィトンのルコです。
バッグのサイズが大きく荷物が多く入ります。
そのため、ショルダーベルトや付け根革に負担がかかりすぎ、切れてしまう修理が多いです。
左右どちらも修理した形跡があります。(なんか左右の革のバランスが変です。)
革パーツのサイズが左右で違います。
取り付け位置も左の革パーツが高い位置にずれて縫い付けられています。
かなり安価な革で造られていますが、センスのかけらも感じないパーツ作成です。
こちら側は別の職人の修理でしょうか?これも酷い修理です。
このパーツを取り付けるために内張りなどにも損傷を与えられていました。
実は修理価格は当社と変わらないか、それ以上だったとか・・・・・・
左はヴィトン製ですが、縫い付けられている面積が違うなんて不思議です。
こちらは、大きさが違います。(ミシン目の汚さにも驚きます!)
一つのバッグに付いている4つの同じパーツが全てバラバラなんて・・・
もはや、ヴィトンとは呼べない悲惨な状態になっていました。
縫いつけられた革パーツの下で見えない部分ですがモノグラム地に多数の針穴があいています。
このままですと、モノグラム地が裂けてきますので裏側から補強加工が必要です!
本当はこのように綺麗な四角の縫い跡があるだけです。(上の画像と見比べると差は歴然です)
四ケ所とも作成し直しました。(遠目からでもスッキリしてるでしょ!)(自画自賛!)
無数に開けられた針穴を上手く隠しながら、左右上下のバランスも整えて取り付けています。
他店で損傷を与えられたバッグの復元は通常の修理より難易度は高くなります。
使い古したショルダーとの色合いも違和感なく仕上げています。
一番上の他店修理の画像などと比較してください。
見た目だけでなく強度も新品時以上に加工してあります。
美しくない修理や強度のない修理は我慢したとしても、ダメージを受ける修理は許せません!
バッグや財布を作成できる技術者なら修理も出来ると思われがちですが、
作業内容や工程が別物ですし、高級ブランドとなると正しく修理できる業者を見つけるのも
難しいのが実状です。
正しく修理出来ないなら引き受けてくれなければいいのですが・・・
致命的なダメージを与えながら修理されるケースも多くあります。(それでも有料です)
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索