HERMES Hauta Courroies32
バーキンより横幅が2㎝大きいだけなんで見間違えますがエルメスのオータクロアです。
ボックスカーフ素材の高品質な時代のオータクロアですが、全体にカビが!
パイピングや底角や持ち手などに擦れキズや色落ちが多数ありますが、気にならない位、カビが大量発生!
良質な革だけにカビが発生しやすいのですが、カビが盛り上がるほど付着しています。
底面も全体的にカビやシミが!
このままでは、どんどんカビが繁殖してしまいますので大至急、下処理が必要です。
カビの胞子が飛び散り、お預かりしている他のバッグに悪影響をおよぼす危険がありますので、
室外で寒さに耐えながら清掃作業しました。(マスクは2枚重ねで必死です)
内側にも全体的にカビが大量発生していて重症です。
内ポケットやカブセなどを解体して取り外し完璧にカビ菌を退治します!
HERMES Whitebus GM
こちらも、シンプルだけど品の良い大きいサイズのホワイトバスです。
黒い革のバッグですが全体に白く見えるのは全てカビです。
持ち手の様子から丁寧にご使用されていた事がうかがえるのですが・・・・・残念!
このまま放置しておくとキノコが生えてきそうな雰囲気です。
エルメスの中でも腕の良い職人が丁寧に作成したバッグのようで・・・・・残念!
このバッグも内側までカビが繁殖しています。
HERMES Shoulder Birkin
横幅が42㎝で肩に通せる長さの持ち手が特徴のショルダーバーキンです。
多くの女性が憧れるバッグですが、ご覧のように全体をカビ菌で覆われています。
底角などには擦れキズもありますが、とりあえずはカビ退治です。
これが泥汚れなら放置しておけるのですが,ドンドン繁殖して広がり革の内部まで浸透します。
引っ越しで梱包されたまま保管していてカビが発生したとのことでご依頼いただきました。
ゴージャスなバッグが全てカビで覆われているショッキングな案件で驚きましたが、
おそらくご本人は、もっと愕然とされたことと思われます。
このバッグも内側や付属パーツなど全てにカビが・・・・・
この部分の黒い汚れは南京錠(カデナ)をぶら下げたまま使用されていたのでシミ汚れに・・・・
本格的な復元加工は数カ月先になりますが、一刻を争う状態でしたので応急処置を施しました。
一日中、屋外での作業になりましたが、悪化の進行は止められたと思います。
ショッキング画像の連続で「こんな状態から復活させれるの?」と思われるかもしれませんが、
完成時にはブログで悪戦苦闘の様子をご紹介しますのでご期待ください!
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索