1984年6月に製造されたヴィトン・エピのドラゴンヌです。
27年以上ですから奇跡の逸品です。
センターのロック金具は変色して錆びていますが実働状態です。
外周などコバの塗料が劣化してベタツキが出ています。
ストラップ持ち手にもカブセの塗料がベットリと・・・・
ストラップ付け根の角菅金具やLV刻印入りカシメはサビというより腐食している状態です。
カブセ裏や本体の前ポケットにもコバの塗料が色移りしています。
本体マチも・・・・
内ポケットのファスナーも錆びていて黒く腐食しています。
ファスナーを開けるのをためらってしまいます・・・・
やはり、内張りは劣化して使えない状態です。
解体して内張りを取り外しました。(当然、本革で交換します)
ストラップを解体したのは、この部材をリメイクしてカブセの天部に持ち手を作成するためです。
短く細いハンドストラップですが天部に付けても大丈夫かな?
劣化してベタ付きのあるコバの塗料は全て剥がして仕上げ直します。
内張りを本革交換しましたので腐食したファスナーも新品交換しました!
取り外したファスナーは錆びていますが新品はピカピカ輝き開閉もスムーズです。
全てのコバ仕上げ完了です。
コバの仕上げ直しをするだけでバッグ全体が引き締まり綺麗に見えます。
各所に色移りしていたベタ付き塗料も綺麗に取り除いてあります。
マチに付いた塗料も苦労しましたが綺麗になりました。
元々、ハンドストラップが付いていた部分ですが、腐食した角菅金具からD菅金具に交換しました!
キーホルダーなどをぶら下げるのに重宝しそうです。
ハンドストラップという限られた材料から天部持ち手にリメイク加工しました。
1本の短い革ベルトだけが材量でしたが天部に付いても違和感ない持ち手になったのでは?
天部に持ち手が付くとバッグがワンランク高級になった感じで大成功です。
かなりの時間を費やしましたがセンターロック金具の輝き・・・わかります?
劣化する合成皮革はなくなりましたので、これから20年大切にご使用になり祝50年を目指して下さい!
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索