シャネルの擦れ

使い込まれたシャネルのチェーンショルダーバッグです。

外面全体の表皮が一皮剥けた様な状態で汚れも染み込んでいます。

擦れて表皮がなくなった革は起毛革のように毛羽立っています。

角部のパイピングは革が擦切れてなくなり白い芯材が露出しています。
ショルダー付け根革も限界まで伸びて細くなり三角管が回転する状態です。

本体だけでなくチェーン中革もスレスレ。

パイピングの角部8箇所は部分的に修復します。

芯材劣化による変型で波打ち変型したまま硬化しています。

内張りを解体してマチや前後面の芯材を取り外しました。

取り外してみると付け根革の伸び具合がわかります。
チェーン中革と付け根革は作製交換します。

出来る限り汚れを取除きました。

表皮がなくなった革は塗料を吸い込んでしまい補色するのが困難ですし、
毛羽立った革を塗装するとザラザラした状態になります。

補色できるように出来る限り表皮を整えて加工します。

クリーニングと補修補色加工の完了です。

全体がスレスレで起毛革の様な状態だった後面も改善。

擦切れて革が無くなっていたパイピング8箇所も修復しています。

付け根革も強化しながら作成交換。

本体全体の芯材交換で耐久性を上げながら擦れやヤブレも無くなり、
補修補色加工で見た目も改善しました。

持ち歩くのが困難なほど擦れや擦切れヤブレが見られましたが、
本体と付け根革の強化加工で引き続き愛用いただけます。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索