
ルイヴィトン モノグラムチェリーのキーポルです。
こちらはモノグラム地のLV模様が正しい方向ですので前面です。

2005年製造ですので20年以上が経過したヌメ革は劣化して硬化しています。

こちら側のベロ革は亀裂も見られます。

帯革も同様に硬化して糸の擦切れホツレが見られます。

こちらも同様に。。。

こちらはモノグラム地のLV模様が逆さまですので後面ですが、
ベルトコンベアに巻き込まれた損傷が多数見られます。
両サイドのパイピング革にも無数のひび割れが見られますが、
今回はヌメ革部はホツレ部を縫い直すだけに留めて、
本体に空いた穴を塞ぐことの御依頼です。

ベルトコンベアに巻き込まれ本体に穴が多数空いています。

擦れ部の傷は残ったままで構わないとのことで、
穴が空いて欠損した部分を代用素材で塞ぎます。

ボストンバッグはファッションとして使用するよりも、
旅行などで多くの荷物を運ぶ道具としての活用が主ですので、
穴が塞がれば活用いただけそうですが・・・

こちらの穴も大きいです。
ベルトコンベアに巻き込まれて引き裂かれた穴はガサガサです。

この辺りは擦れが大きいですが、よく見ると穴も空いています。

小さな穴でもベルトコンベアで引き裂かれた穴はガサガサですので、
周囲を切り取って穴を整えて代用素材で塞ぎます。

こちらの底角は大きく欠損しています。
縫い合わせ部に近い穴は解体しなければ加工できません。

こちらの2箇所は穴は空いていない様ですが放置出来ない深い傷です。

マチの中央部も穴が空いています。
外面からはわかりにくいですが貫通しています。

内張りの無い構造ですので内側から見るとマチの穴空きがわかります。

強化芯材と革で内側から強化しながら穴を塞ぎます。

人が巻き込まれていれば大怪我では済まないので恐怖です。

小さく見えていた穴も内側から見るとわかります。

大きく欠損した底角は内側から見てもボロボロです。

縫い合わせ部に近い穴2箇所は解体して強化芯材も縫い込む事で、
強度アップさせながら穴を塞ぎます。

ホツレ部も縫い直します。

数カ所に見られた穴を代用素材で塞ぎ、ホツレ部を縫い直しました。
擦れ傷などは加工していませんが穴が塞がるだけで活用いただけそうです。

ボロボロに大きな穴が空いていた底角も目立たなくなりました。

こちらも一度解体して大きな穴を塞いでいます。

「取敢えず穴を塞ぐ」「傷は残っても厚化粧しない」「ヌメ革は変えない」
という御依頼でしたので加工する前は少し不安もありましたが、
穴が空いた部分が塞がると使い込んだ自然な傷に見えますし、
体側になる後面ですので問題なく活用いただけそうです。
大切にご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索