
1994年12月にフランスの工房で作成された最高品質時代のアルマですが・・・
押し入れに保管していたところカビ臭くなったので屋外で放置。
雨ざらしにしていると持ち手が取れて底が抜けたとのこと。
本体も大きく変型したまま硬化しています。

後面も同様に。。。
お母様がニューヨークのお土産でプレゼントしおてくれたバッグで
捨てられないバッグとのことです。
このようになった経緯やバッグの状態から加工を引き受けるのも不安でしたが、
最高品質時代のルイヴィトンの製品ですのでリニューアルリペアを承りました。

最高品質時代のモノグラム素材も変型したまま硬化していますので、
解体してみなければ改善度は不明です。

木の様に硬化した革パーツは解体するのも一苦労です。

擦れて破れるケースはありますが雨ざらしでも破れるようです。

こちらはパイピングの上下とも裂けています。
通常の使用では見られないヤブレ方です。

変型して縮んだモノグラム地の影響で内張りも変型。

バラバラに解体。

屋外放置の原因はカビ。
同じ押し入れに入れていると同じようにカビが発生しますので、
風通しの良いところで保管するのが良いと思います。
*屋外ではありません。

ヌメ革パーツを最高品質のヌメ革で作成交換して、
リニューアルリペア加工の完了です。

変色した金具も磨き直し、刻印入りカシメ金具も再生して元通りです。
負担が掛かる付け根革や持ち手は強化しながら作成しています。

パイピング革や底面も復活。
塗装などの化粧がされていない素のままのヌメ革は、
色焼けしながら変化を楽しめますが水分や汚れを吸い込みやすく、
綺麗な状態を保つのが難しい素材です。
ミンクオイルなどを薄く塗り込むことで革の柔軟性を保ちながら、
湿気の吸い込みを抑える効果もあります。

茶色く変色していたファスナーも交換しておきました。

内側ポケットのヌメ革パーツも作成交換。

大きく変型したまま硬化していたモノグラム地も復元強化加工で復活。
最高品質時代のヴィトンの素材には改めて驚きです。

屋外に放置されて朽ちていく様子を撮影していれば変化を見てみたかったです。
出来る限りの加工を施して再び活用出来る状態に復活しましたので、
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索