ルイヴィトン・ボヤージュの修理

 
ルイヴィトンのボヤージュ voyage m60119 です。

外周ファスナーが底面を回り込む構造です。
 
中身を詰め込み過ぎると自然にファスナーが開いてきてゾッとすることがあります。
 
内側の合成皮革素材は劣化していてベタベタです。
 
いつものように、バラバラに解体しました。
 
合成皮革はべた付き劣化しないように本革に交換します。
 
劣化した合成皮革のべた付き汚れが本革部材に付着して色移りしています。
この汚れを取り除くのが大変なんです・・・・
 
油断していましたがカードポケットの内張りも合成皮革なんで6か所とも交換が必要です。
 
合成皮革素材を全て剥がし取ったところです。
ここまで解体して、これから作業の本番です。
 
汚れを取り除き、合成皮革を本革に交換して組み立てました。
 
持ち手を固定しているループ革は接着されているだけで、
持ち手が外れるトラブルが多いので持ち手を金具で固定しています。

ショルダーベルトを取付けることが可能ですのでポシェットにもなりそうです。
 
内張りのべた付き劣化の心配もなくなり、
ファスナーが自然に開いてしまうトラブルの対策も万全ですので安心して使用できます。

このバッグが作成された当時のヴィトンは感動するほど丈夫です。
最高品質のヌメ革や高品質なモノグラム地で丁寧に作成された良いバッグですので、
しまい込むことなく大切にご使用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索