新品GUCCIのバッグです。
両側のマチを連結する革ベルト先端のホックが取れています。
外れたホックは革ベルトにセットされていたのですが、
生産時に圧入作業をやり忘れた様です。
部品交換の必要もなく圧入して取り付け完了です。
ホックやカシメの取り付け不良は大量生産されている既製品には結構多いミスでして、
沢山のカシメやホックが使用されたバッグは、しっかり圧入されているか要チェックです
カシメやホックの取り付けは少し練習すれば基本的には簡単な作業なんです。
しかし、それなりのコツが必要で、取り付けミスも多い工程なんです。
私も時々カシメ作業を失敗してやり直すことがあります。(必ずやり直します)
しかし、やり直しには失敗した金具を取り外す作業が必要になります。
本体にダメージを与えずに失敗した金具を取り外すのは技術が必要で時間も掛かります。
どんな作業でもやり直しは大変なんで生産時など少し位のミスは、
やり直しせずにスルーされてしまいます。
職人の手仕事ですので作業上の失敗は付き物です。
超一流の高級ブランドでも作業工程の中で必ず失敗はあります。
しかし、すぐにやり直しているはずです。
やり直せるかどうかが大きな分かれ道になり品質の差に繋がります。
手間暇を惜しまず、やり直しをして品質維持しているブランドが一流ブランドです。
海外で安く生産することにシフトしたブランドはやり直し作業は不可能ですから、
品質の良い品を作り続けているブランドほどやり直し作業が多い一流ブランドです。
やり直し作業が多いブランドが一流ブランド?
何となく残念な表現かもしれませんが職人技術は、やり直し作業で技術が向上します。
でも、やり直しは10倍疲れるので、慎重に!正確に!安全に!丁寧に!
頑張りましょう!
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索