BOTTEGA-VENETA財布のコバ仕上げ


BOTTEGA-VENETAの財布です。

個人的に愛用してみたい財布なんですが、
格好良く綺麗に扱える自信がなくて・・・貧乏性ですかね~

 

 

 


折り曲げ部には少し変形が見られます。
ソフト革のメッシュ素材ですのでデリケートです。

 

 

 


使用していると擦れ傷や汚れなども付いてしまいますが、
ツヤ感や風合いも増して味がでてくるのが魅力です。

 

 


ベロ革にはホック金具のアタリ傷が出てしまうのは構造上仕方ありません。
少し手間をかければ対策可能なんですが量産品では難しいかな~

 

 


型崩れを避けるためには詰め込みは厳禁です。
出来る限り中身を減らしてスッキリさせるのが長持ちの秘訣です。

 


好きな財布なんで余計な部分ばかり見てきましたが、
今回は外周のコバ面の仕上げ直しです。

傷みやすい折り曲げ部ですがコバ塗料の剥がれはなく数箇所のひび割れだけです。
この部分は屈曲させる部分ですので、この程度の損傷は軽傷です。

少し早めの修理ですが外周全体のコバを仕上げのご依頼です。

 


コバ面に薄茶色の芯材が見えます。
元の塗料を全て取り除きました。

 

元の塗料を取り除かずに塗り重ねて誤魔化す業者が多いので要注意!
完全に塗料を取り除くと下地から整える作業が必要で、
手間暇が掛かり大変なんですが、どんな塗装でも下地作りが重要なんです。

 

 

 


このまま塗料を塗ると革と芯材の塗料の吸い込み具合が違うため
均一に仕上がりません。

下地を整え均一に磨き込んだあと塗料仕上げします。

 


外周コバ面の仕上げ完了です。

 

 


5~6回は塗り重ねて仕上げています。

 

 


コバ塗料はプロテクターの役割も担っていますので見た目以上に重要です。

折り曲げ部など部分的に剥がれてしまった場合は部分補修も可能ですので、
本体に損傷が出る前に補修をお勧めします。

折り曲げ部がボロボロになってから修理するより安上がりですし、
綺麗な状態を保ちながら愛用することができます。

 

 

 


今回は少し早すぎるかな~というコバ面の全体仕上げ直しでしたが、
修理したバッグや財布はこれまで以上に愛着が湧き大切になります。

これまで以上に大切にご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索