Balenciagaバレンシアガのクリーニング補修補色加工


Balenciaga(バレンシアガ)のバッグです。

どちらのバッグも底角やテーピングなど各部に擦れ傷が有り目立ちますが、
実は全体的に色あせしています。

 

 

 

 


まずはピンクのバッグから見ていきましょう!

 

 

 

 


両側のマチのテーピング革はスレスレ状態で革の繊維が毛羽立っています。

 

 

 

 


マチの天部やファスナーサイドもスレスレです。

 

 

 

 


取り外し可能なショルダーベルトも表面が擦れて毛羽立った状態です。

 

 

 

 


持ち手の付け根は芯材の繊維が飛び出していて毛が生えたみたいでカッコ悪いです。

このような状態で使用されている方を街中でよく見かけますが、
爪切りなどでカットしてお手入れしましょう!

 

 

 

 


ショルダーベルトを取り付ける付け根革も同様に生えています。

 

 

 

 


次はブルーのバッグを見ていきましょう!
ブルーというよりは全体に色落ちして白っぽく見えますねぇ~

 

 

 

 


底角もピンクのバッグより重症です。

 

 

 

 


持ち手もブルーではなくグレーです。

手垢汚れが染み込んでいますので手の脂汚れを取り除かなければ補色できません。

 

 

 

 


こちらのバッグも毛が生えています。

でも、毛が生えるということは強化のために芯材がしっかりと入れられているという事ですね!

 

 

 

 


持ち手に僅かに残ったブルーが本来の色のようです。

 

 

 

 


バッグの中に鏡ケースがありましたので、ショルダーベルトと色の比較です。

 

 

 

 

 


鏡ケースの色に合わせながらショルダーベルトを補色していきます。

 

 

 

 


外面の補修補色加工の完成です。

 

 

 

 


特殊な素材の革ですが違和感なく仕上がっています。

 

 

 

 


スレスレだった部分も綺麗になりました。

 

 

 

 


損傷が出やすい持ち手も手の脂分を取り除いて補色しています。

 

 

 

 


毛羽立った底角も表面を補修して染め直してあります。

 

 

 

 


毛の処理もついでに完了!

 

 

 

 


スレスレのショルダーベルトも付属の鏡ケースと違和感なく仕上がっています。

 

 

 

 


ブルーのバッグも完了です。
全体的に白っぽくなっていましたがブルーに戻りました。

 

 

 

 

 

 


付属の鏡ケースとも違和感なく仕上がっています。

 

 

 

 


スレスレだったテーピングも同様に。。。

 

 

 

 


素材の特性上、全体的な色落ちはありましたが丁寧に使用されていたようで、
致命的な深い傷や革質が変化するような汚れはありませんでした。

今回は強度がアップするような加工ではなく見た目を整える加工ですので、
ショルダーベルトの付け根革など負担が掛かる部分は
時々チェックしながら大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

バレンシアガのバッグ2点、ジミーチュウのサイフ1点の修理有難うございました。
新品のようにとても綺麗な仕上がりで、前回の修理に引き続き大変満足しております。
レザークリエーション様にお願いして良かったです。
また修理の際は宜しくお願い致します。
有難うございました。

東京都 K 様

お預かりした品は特殊な素材で難易度の高い加工でした。
色落ちや汚れは愛用していれば避けようのない損傷ですが、
基本的な作り込みが、しっかりしている品ですので、
大切にご使用になれば長く愛用できます。
大切にご使用ください。