ホワイトハウス財布の擦り切れ修理

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ホワイトハウスコックスのS7660モデルの財布です。

 

 

 

 

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折り曲げ部は擦り切れて革が欠損しているようです。

 

 

 

 

 

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カブセの折り曲げ部は重症です。

このような状態になると縫い直す部分が欠損してありませんので、
ホツレ修理もできない状態です。

一般的には修理不可能と断られる状態です。

 

 

 

 

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札入れ部の内張り布はとても薄くて擦り切れて破れてしまうトラブルが定番です。

 

 

 

 

 

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この辺りも同様に。。。。

 

 

 

 

 

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メッキが剥がれてシルバー色になったホックも破損していますので要交換。

 

 

 

 

 

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解体。

丈夫な財布なのに内布はペラペラで残念です。

 

 

 

 

 

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解体すると大きな穴が空いています。

 

 

 

 

 

 

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この辺りも同様に。。。。

カブセと本体の4か所の折り曲げ部を復元強化加工して、
内張りは丈夫な布で作成交換し破損したホックも打ち替えます。

 

 

 

 

 

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カブセ折り曲げ部は縫製できるように復元し強化芯材で強度もアップです。

 

 

 

 

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本体の折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 

 

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使い込む変化を楽しむ財布ですが良い状態を保ちながら味を出すのは
難しい作業になります。

うまく育て上げれば手放せない品になりますので、
大切に長く活用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション ご担当者様

福島県の○○○と申します。
昨日、修理加工をお願いしていた財布を受け取りました。

確かに自分の財布なんですが、革が切れていた所がキレイに直っていて驚きました!
裏地やホックも交換していただいて、本当に良かったです。

今後はマメにケアしながら、大事に使っていこうと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m
ブログに載せていただいたのも嬉しかったです。

福島県 K 様

お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丈夫で長く愛用できる良い財布ですので、
大切にご愛用ください。

ありがとうございました。

ホワイトハウスコックス二つ折り財布の折り曲げ部

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使い込まれたホワイトハウスコックスの二つ折り財布です。

 

 

 

 

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傷や汚れなどを使い込んだ味として雰囲気を楽しめるアイテムですが・・・・

 

 

 

 

hhc s8772 (3)
革の擦り切れ破れなど構造上の損傷は味として楽しむよりも改善させるのが、
長く愛用するためには必要です。

しかし、ここまで重症化すると修理可能な業者も多くなく、
基本的には手遅れ状態です。

 

 

 

 

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こちら側の折り曲げ部も重症ですねぇ~

縫製する部分が擦り切れ欠損していますので縫い直すことすらできない状態です。

 

 

 

 

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角部もホツレや擦り切れ破れが見られます。

 

 

 

 

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解体して内側から強化芯材を入れ込みながら復元して組み立て直します。

 

 

 

 

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擦り切れて欠損していた部分も全体の使い込んだ雰囲気を再現しながら、
縫製できるように復元強化加工で再生して組み立て直しました。

 

 

 

 

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こちら側の折り曲げ部も同様に。。。。

 

 

 

 

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折り曲げ部の欠損した部分だけが新品のようになると雰囲気を損ないますが、
使い込んだ感じで復元強化加工を施しています。

しかし、強化芯材が入れ込まれていますので強度はアップしていますので、
安心してご使用いただけます。

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クリスチャンディオールの内張り作成交換

dior (1)
クリスチャンディオールのバッグです。

 

 

 

 

 

dior (2)
内張りの合成皮革が劣化してベタベタです。

 

 

 

 

 

dior (3)
二度とベタ付き劣化しないように本革で内張りを作成しました。

 

 

 

 

 

dior (4)
余談ですが・・・・

本体マチと持ち手が一体構造のバッグは保管が悪いと持ち手が変形します。

 

 

 

 

 

dior (5)
保管時は柔らかなタオルや紙などを画像のように挟んでおくと、
カッコいい状態を保てます。

大切にご愛用ください。

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キャバス生地からダイヤモンドパイソン

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使い込まれ変形も見られるキャンバス地のバッグです。

 

 

 

 

 

canvas gucci (2)
キャンバス布地には擦り切れ破れが見られます。

 

 

 

 

canvas gucci (3)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

canvas gucci (4)
ファスナー両サイドの革もボロボロです。

 

 

 

 

 

canvas gucci (5)
革が剥がれて欠損した部分も見られます。

 

 

 

 

canvas gucci (7)
マチ底の革部材も色褪せや汚れが全体に見られます。

 

 

 

 

 

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持ち手は擦れや汚れが重症。

 

 

 

 

canvas gucci (9)
内布は問題なく活用できそうですね。

 

 

 

 

 

canvas gucci (10)
擦り切れて変形も見られる本体のキャンバス生地は再生不可能ですので、
付属の革パーツを再生しながらキャンバス生地部は代用素材に変更します。

 

 

 

 

canvas gucci (11)
長年活用したファスナーは新品交換して両サイドの革は
ボロボロの裏面を張り替え復活させます。

 

 

 

 

canvas gucci (12)
革パーツの汚れを出来る限り取り除いてみましたが、
持ち手は表皮が剥がれて革の繊維が露出しています。

表皮を整える補修加工を施したあと染め直します。

 

 

 

 

 

canvas gucci (13)
今回、修復不可能なキャンバス生地の代用素材として、
高価なダイヤモンドパイソンの蛇革を使用します。

 

 

 

 

 

canvas gucci (14)
カメラには収まりきらないほど長い大蛇です。

薄茶やベージュ色のパイソン革は流通量も多いのですが、
ホワイトのダイヤモンドパイソンは貴重です。

 

 

 

 

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ダイヤモンドパイソンでイメージチェンジしたバッグの後面です。

 

 

 

 

canvas gucci (16)
引手革も大きくしてダイヤモンドパイソンと牛革で作成しました。

 

 

 

 

canvas gucci (17)
ファスナーエンドのベロ革も同様に。。。。

 

 

 

 

 

canvas gucci (18)
ショルダーベルトが取り付け可能な加工も。。。

 

 

 

 

canvas gucci (19)
ショルダーベルトもダイヤモンドパイソンと牛革でループ革まで同仕様に。。。

 

 

 

 

canvas gucci (20)
汚れや擦れが目立った革パーツも綺麗になりました。

 

 

 

 

canvas gucci (21)
持ち手も同様に。。。。

 

 

 

 

 

canvas gucci (22)
再生不可能なキャンバス地がダイヤモンドパイソンに
変更されたことに目が行きますが、型崩れや擦り切れ破れが無くなり、
引き続きご使用いただけることが重要です。

大切に長くご愛用ください。

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グッチの内張りのベタ付き劣化など

gucci marble (1)
マーブルカラーが特徴的なグッチのショルダーバッグです。

 

 

 

 

 

gucci marble (2)
細いショルダーベルトの付け根は限界を迎えています。

 

 

 

 

gucci marble (3)
こちら側も同様に。。。。

 

 

 

 

 

gucci marble (4)
底角は革が擦り切れた状態です。

 

 

 

 

gucci marble (5)
特殊な素材ですので難易度の高い加工ですが、
擦り切れてえぐれた部分を補修して目立たなくします。

 

 

 

 

gucci marble (6)
内張りの合成皮革は劣化がひどく使用できない状態です。

 

 

 

 

gucci marble (7)
カブセを開いた本体には黒い汚れが付着しています。

簡単に払えない汚れですので内張りの合成皮革の劣化が原因かと
思いましたが・・・・

 

 

 

 

gucci marble (8)
よく見ると革の繊維が付着しています。

 

 

 

 

 

gucci marble (9)
カブセの内側に張り合わされた起毛革の繊維が付着していたようです

繊維の粗い残念な床革素材が使用されていますので、
今回は本スエード革で作成交換します。

 

 

 

 

 

gucci marble (10)
各部に損傷がありますのでバラバラに解体です。

 

 

 

 

gucci marble (11)
軽くて安くて加工が楽なので一流ブランドも内張りには合成皮革を使用しますが、
劣化が始まると悪化する一方で自然に改善することはありません。

 

 

 

 

gucci marble (12)
劣化した内張りは本革で作成してマークワッペンなどを移設しました。

 

 

 

 

gucci marble (13)
カブセの裏側も本スエード革で作成。
マグネット金具の付け根は強化加工を施して移設しています。

 

 

 

 

gucci marble (14)
底角のえぐれたような擦り切れも補修補色加工で目立たなくなりました。

 

 

 

 

gucci marble (15)
特殊な塗装ですので本体の汚れを取り除く作業は苦労しました。

 

 

 

 

gucci marble (16)
持ち手の両側付け根は解体して強化芯材を入れ込んでいます。

 

 

 

 

gucci marble (17)
型崩れで疲れた様子でしたが内張りを本革仕様にして
組み立て直したことでシャキッとした印象に復活です。

特殊な素材で染め直しなどは不可能な素材ですので、
丁寧に活用しながら長く愛用ください。

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トッズのトートバッグの修理

tods 2way bag (1)
トッズのショルダートートバッグです。

 

 

 

 

tods 2way bag (2)
本体のビニール地や付属の革パーツに傷が見られます。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (3)
この辺りも同様に。。。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (4)
天部のテーピング革もスレスレ。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (5)
本体の帯革も全体に擦れが見られます。

 

 

 

 

tods 2way bag (6)
マークワッペンも同様に。。。。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (7)
持ち手はコバの塗料が剥がれて芯材のボール紙が露出しています。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (8)
丁寧に作成されたバッグですが付け根革は革と芯材が剥がれています。
この部分は負担が掛かる部分ですので解体して強化加工を施します。

 

 

 

 

tods 2way bag (9)
同様に。。。。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (10)
付け根革を4か所とも解体したところです。

 

 

 

 

tods 2way bag (11)
革で紙の芯材を挟み込んだ構造のようです。

 

 

 

 

tods 2way bag (12)
裏面の革と芯材を取り外し・・・・

 

 

 

 

 

tods 2way bag (13)
裏面の革と芯材を新品作成して補強材も入れ込みました。

 

 

 

 

tods 2way bag (14)
色は剥げや擦れ部も補修補色完了です。

 

 

 

 

tods 2way bag (16)
持ち手のコバ仕上げも完了してスッキリです。

 

 

 

 

 

tods 2way bag (17)
ビニール地の傷も目立たなくなり気持ちよく活用いただける状態です。

 

 

 

 

tods 2way bag (18)
全体の擦れや色褪せで少し残念な状態でしたが、
引き続き便利に活用いただけそうです。

大切にご使用ください。

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(お手紙紹介です)

昨日ブログアップされたときは冒頭で、
あ!!うちのバッグ!!とすぐにうれしくなりました。
コーチはどこが切れたのかわからないくらい元通りになり、
見えない部分まで革で強力にして頂いて、
ありがとうございました。

中国生産のモデルとわかり少しガクッとしましたが、
ファスナーは最高品質とのことでちょっと安心しました。
帰ってきてからまた見るのが楽しみです。
裏面の布地の擦り切れを悪化させないように気を付けて大事に使いたいです。

そして今日帰宅後2つもアップされていてまたまたうれしさ倍増でした。
トッズは、あんなにも持ち手と付け根がひどい状態だとは気づきませんでした。
使いやすく便利で最近ではそればかり使っていて、
自分ではまだまだ大丈夫だと思い込んでいたので、
今回丁寧に修理してもらい本当に良かったです。
これからは他のバッグとローテーションで使っていきたいです。

また、アルマを見たときは、感激で涙が出そうでした。
一つ一つのお写真を大切に拝見しました。
金具はピカピカになり、ヌメ革も最高品質で作成していただき、

他にも見えない部分まで手をかけてもらって
アルマもシャキッとして喜んでいるようです。内張りも早く見たいです^^
これからはコメントを胸に刻み、
均一に色やけしたヌメ革を目指して活用していきたいです。
すぐにでも使いたい気持ちですが、
少し色焼けさせてからにしますね。(ガマンガマンww)

他のバッグたちも本当にお世話になりました。
内張りのベタツキや解体、金具研磨、強化加工にも多くのご苦労を
おかけしたことと思います。

ファスナーやヌメ革にもランクがあることをはじめて知り、
コバ仕上げやバッグの作りこみ等々、
これまでブランド物って印籠の裏側は、私にはブラックボックスでしたが、
数えきれないくらいのことを勉強させてもらい、
人生がまたひとつ豊かになったように感じます。
容易くないと思いますが品質を見抜く目を養っていき、
何事にも吟味して商品を選びたいです。

ブログにあるように、
修理依頼した世界中の方々が本当に喜んで幸せな気持ちになっている様子で、
またの名を「幸せ請負人」と呼んでもいいくらい素敵なお仕事だなあと
温かい気持ちになりました。
お近くだったら弟子入り修行させてもらえないかなあと思ったくらいです。

お名前もお顔も存じあげませんが、
明快な画像と最善の修理方法を提唱の一番信頼できる御社に巡り合い、
リペアをしていただけたこと、本当に幸運でした。

スタッフの方々に改めて感謝申し上げます。
心を込めて命を吹き込んでいただいた大切なバッグたちと
これからは丁寧に取り扱って歩んでいきたいです。

お忙しいところ長々と失礼しました。
返信は不要ですので、発送の程お願いいたします。
また、今使っている物も早めにメンテナンスしようと思いますので、
今後とも末永いお付き合いの程よろしくお願いいたします。

 

東京都 K 様

頻繁に活用するバッグや財布の損傷は避けられません。
しかし、丁寧に取り扱いされるだけで傷みは軽減され長持ちします。
どのようなメンテナンスや加工を施すよりも、
丁寧な取り扱いの効果は絶大で費用も掛かりません。
なにより丁寧に活用していると、これまで以上に愛着が増します。

高価なバッグや財布の品質は、とても重要ですが、
品質を重要視しすぎると好みのデザインのバッグが買えないこともあり、
歯がゆい思いをすることが多くなります。

使いかってやデザインなど、ご自身の好みでバッグや財布を選択して、
出来る限り良い状態を保てるように丁寧に活用されるのが最善かも?

良い状態を保ったまま使用することは簡単ではありませんが、
良い状態をキープしたまま数年が経過すると、
「大切に思える品に出会えてよかった。」と、実感できると思います。

大切に長くご愛用ください。