シャネル型崩れ


シャネルのチェーンショルダーバッグです。


年代物ですので良い素材が使用されていますが波打ちや凹みなどの変型が、
見られます。


こちらの角部も凹んでいます。
パイピング革などに表皮が剥がれた擦れが見られますが、
この頃の革は擦れ部が目立ちにくい素材です。


後面も同様に。。。


全体的に凹んでいてヨレヨレしています。


ポケットの内布が裂けていますので交換します。


反対側も同様に。。。


縫い合わせ部がほつれているだけでなく裂けているのがわかります。


ゴールドのメッキは残っていますが全体的に薄くなり、
剥がれている部分もありますので再メッキ加工を希望されました。


汚れを取除くと擦れ具合が鮮明です。


ポケット天部やパイピングなど擦れやすい部分は表皮がなくなっています。


金具の再メッキ加工の完了です。
金具がバッグに付いたままで簡易メッキを施す業者も多いですが、
当社ではバッグを解体して金具を取り外して本メッキを施しています。


金具を装着して組み立て直したあと擦れや色あせを補修補色しました。


角部だけでなく全体的に凹みが見られヨレヨレ変型が見られましたが、
強化芯材を入れこみながら変型を改善させました。


変型型崩れが重傷だった天部や後面も改善。
パイピングやポケット天部の擦れも復活です。


破れていた内布も作成交換しましたのでポケットも活用可能です。

擦れや汚れだけでなく変型型崩れで疲れた様子のシャネルでしたが、
引き続き活用いただけるだけでなく本体強度もアップしています。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
2025万博フランス館で撮影した画像です。

2026年はミラノでの冬季オリンピック。
ワールドベースボールクラシック。
FIFAワールドカップなどなどスポーツの祭典が楽しみですね。

1882年から144年間も建設中の教会も完成予定とのことで、
クレーンや足場が外された完成形をバルセロナまで見に行く方もいるのでは?

すべてテレビで楽しみながら
今年も修理して、修理して、修理して、修理して、修理してまいります。
よろしくお願いします。



フェンディ ミニボストンの修理

47~48年前にハワイで購入されたフェンディのミニボストンです。
さすがに全体に損傷や劣化があり残念な状態です。

100年以上の歴史あるブランドですが日本ではフェンディを
使用されている方は少なかった頃のバッグだと思います。

ご自身で修理した痕跡がありますが付け根革は切れています。

こちらも切れた部分を修理して使用されていた痕跡があります。

ボストンバッグでは重要な部分ですがご自身で修理した痕跡があります。
この部分を修理出来るようになると、もはや職人です。

擦れていた見やすい底角には革パーツが取り付けてありますので、
ズッカ素材をガードしてくれています。

4つ角とも同様に。。。

上部の角には革パーツがありませんので擦切れて大きな穴が空いています。

こちらの角も大きな擦切れ。

4箇所とも破れていますので底角のように革パーツを取り付けます。

形状を保っている革パーツですが柔軟性が低下して紙より弱く、
指先で簡単に切断できる状態です。

本体を裏返してみました。
全体の損傷具合や素材劣化から諦めるしかないような状態ですが、
活用出来る状態にリニューアルリペア加工で復活させます。

マチの縫い合わせ部には何十箇所もホッチキスが付いたままです。

丈夫に作り込みたいという想いは伝わりますが、
この頃は感覚的にも技術的にも洗練されていない頃の作り込みで、
現在の感覚からすると雑で大雑把で素人の作品のような構造です。

反対側のマチも同様に。。。

ファスナーの取り付けや革パーツの縫製などもバラバラで、
革パーツを縫製するステッチも直線すら真っ直ぐには縫えていない時代の
バッグですので解体するには勇気が必要です。

バラバラにしてしまいました。

元のファスナーを再利用することも思案しましたが、
色褪せや汚れだけでなく金属エレメントの摩耗や腐食があり、
引き続き活用いただくには不安しかありません。

50年近く活用されたバッグですし消耗するパーツですので、
最高品質のファスナーで交換します。

ヨレヨレだった本体のズッカ布地をプレスしてみました。
現在の素材とは比べものにならない雰囲気があるだけに、
擦切れヤブレが残念です。

縫い合わせ部にテーピング加工を施し丈夫に縫製して組み立て直しました。
負担が掛かる付け根革の縫い付け部には革パーツで強化。

大きな擦切れ穴が見られた上側角にも革パーツを追加して組み立てました。

底角も同様に。。。
深みがある色で染色された革はヴィンテージ感があり似合っています。

ステッチが歪んで真っ直ぐに縫製出来ていなかった革パーツも洗練。

傷みが激しく諦めるしかない状態のバッグでしたが、
とても魅力がありリニューアルリペア加工を承りました。

無数のホッチキスで組み立てられたような作り込みで、
縫製やパーツの取り付けも緩~い基準で作成されていた頃のバッグでしたが、
出来る限り洗練度を上げながら丈夫に復活させました。

ちょっと羨ましく思えるほどの雰囲気がありカッコイイです。
使用して作成交換した革パーツに擦れや汚れが付いてくると、
ヴィンテージ感が増す楽しみがあると思います。

お手入れも施しながら大切に長くご愛用ください。

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お菓子の差し入れありがとうございました。
美味しく頂戴いたします。

オールド フェンディの再生

とても大きなフェンディのボストンバッグです。
47~48年前に海外で購入されたオールドフェンディです。

中に詰め物をして撮影していますが各部に損傷が見られます。

巨大なバッグですので底鋲は5箇所。

革パーツは経年劣化で限界を超えています。

持ち手の芯材はボール紙のような素材ですがボロボロ。

パイピングは革が無くなり芯材だけをご自身でカガリ留めされています。

カガリ留めも限界を超えて芯材が飛び出した部分も見られます。

マチの帯革もボロボロで芯材が飛び出しています。

両側マチの帯革には鉄の芯材が入れてありました。
型崩れを抑えるための芯材ですが鉄芯の角が刃物のような状態ですので、
革を突き破って損傷を与えています。

シミ汚れが見られる内張りは附属の革パーツもヨレヨレ。

黄ばんで変色した内張りにはヤブレも見られます。

4箇所とも同様に破れている原因は前後天部に入れてある鉄芯が原因。

まずは突き出た鉄芯を抜き取って怪我防止。
飛び出した鉄芯を捨てずに持っていたことも奇跡。

刃物状態の鉄芯先端を丸く加工してから芯材で包み込み再利用します。

バラバラに解体するのも一苦労。
大きすぎます。

ブランドのロゴマークですら斜めに傾いて縫い付けてあるほど、
まだまだ、洗練度が低い時代のバッグです。

ご自身でカガリ留めされていたパイピングを取り外すと、
底角は擦切れて裂けていました。

4箇所の底角とも同様に。
大きなバッグですので底角の擦れは避けようが無い損傷です。

畳より大きな革ですが牛半分の大きさで半裁サイズと言います。
ヴィンテージモデルらしさを楽しんでもらえるように選択した革です。

革にXと傷を付けても・・・

布で摩擦すると傷が目立たなくなります。
ワックス成分を染み込ませた革で耐久性があり、
何よりヴィンテージ感を楽しむことが出来ます。

今回はこの革を使用してパーツ作成します。

鉄芯でのヤブレや変色や汚れが見られた内張りを丈夫な布地で作成交換。
ヨレヨレだった革パーツも強化や作成などで改善させています。

ヴィンテージ感がある革で革パーツを作成交換してリニューアルリペア。


芯材だけになっていたパイピング革も復活。
帯革には加工した鉄芯を元通りに装着しています。

反対側も同様に。。。

ズッカ布地が裂けていた底角には革パーツを追加しましたので、
安心して活用いただけます。

ヴィンテージと呼べる年代のフェンディですので、
新品の革を使用してパーツ作成しても古さを味わえる革を使用したことが、
良い雰囲気を出していると思います。

活用して擦れ傷などが付いてくると、よりヴィンテージ感がでると
思います。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

お菓子の差し入れありがとうございました。
美味しく頂戴いたします。

ケリーバッグのカビ

エルメスのケリーバッグです。

後面には変型が見られます。

放置するとマチやパイピングなどに悪影響がでますが、
当面はタオルなどを詰め込んで対応するとのこと。

底角は革が擦切れて大きく欠損しています。

こちらの底角も穴が空いています。
傷みやすい底角は解体して内側から強化しておくのが最善ですが、
今回は見た目を改善させる加工を選択されました。

底角だけでなく各部に表皮が剥がれた擦れが見られます。

カブセ付け根付近も擦れやすい部分です。

天部は色褪せや引っかき傷が見られます。

表皮が剥がれた状態は革が劣化しやすくなります。

マチ部材も出っ張った部分は擦れやすく表皮が剥がれています。

持ち手裏面は表皮が剥がれた部分に手の汚れが染み込んでいます。
コバ面の仕上げ直しも必要。

附属のショルダーベルトは汚れを取除きます。

外面にも各部に擦れが見られましたが本命は内側全体のカビです。
内ポケット白い部分だけが目立ちますが、よく見ると全体です。

マチも同様に。。。

底面にもカビ。

内ポケットの中もカビ。

汚れを取除きバッグを裏返しました。

内部材も汚れを取除きましたがカビのシミが全体に見られます。

マチも白い汚れを取除きましたがカビのシミは消えません。

底面も同様に。。。
カビが繁殖する心配はなくなりましたが見た目が残念ですので、
改善させます。

全体に見られたカビのシミも目立たないように改善させました。

後面も同様に。。。

マチ部材も綺麗になりました。

底面も同様に。。。

ポケットの中も改善。

裏返していた本体を元に戻して外面も加工します。

外面のクリーニングと補修補色加工の完了です。

天部の色褪せや引っかき傷も改善。

南京錠やショルダーベルトが擦れて黒くなっていた付け根革も復活。

手の脂分や汚れが擦れ部に染み込んでいた持ち手は一苦労。

カブセ付け根やマチの擦れも改善。

反対側も同様に。。。

擦切れ欠損が底角も見た目は改善。

こちらの底角も同様に。。。

HERMESの刻印も消えないように加工しています。

ショルダーの黒い汚れも取除きました。

内側全体にカビやシミ汚れが発生して持てない状態でしたが、
外面の擦れやコバ面の剥がれなども改善して再び活用いただけます。

擦切れた底角は補修補色加工で見た目を整えただけで、
強度や耐久性は改善していませんので丁寧な取り扱いが必要です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

シャネル変型補正


シャネルのチェーンショルダーバッグです。


キャビアスキンに特殊なメタリック塗装された素材ですので、
擦れて表皮が剥がれた部分に汚れが染み込むと黒く目立ちます。


こちらの角部も同様に。。。

前面底と後面底のラインが大きくずれていて自立しない状態です。


カブセの折り曲げ部はチェーンが擦れるので傷みやすい部分です。


こちらの大きな擦れはカブセ裏で汚れは染み込んでいませんが、
少し深い傷で目立ちます。


後面から見ると前面底が飛び出したような状態で自立しません。


マチ底の革が伸びて変型しています。


横マチも革が伸びてダブついていて底面の位置が前後で大きく違います。
ここまで底面がずれていると自立させることは困難です。


変型して伸びたマチが元に戻ることはありませんが、
自立するように改善させながら黒く変色した擦れ部を目立たなくします。


解体してマチ部材を取り外しました。


解体してもマチはヨレヨレのままです。
強化加工を施してバッグが自立するように改善させます。


解体しなければ見えない部分には製品情報が記載されています。


マチ部材を強化しながら出来る限り補正したことで自立するように改善。


ダブついていたマチを出来る限り修正しています。


反対側も同様に。。。


マチ全体を強化して丈夫になり補正したことで自立するようになり、
使いやすくなったことが最大のメリットです。


補修補色が困難な素材ですが擦れて黒くなった部分も目立たなくなりました。


メタリック塗装された特殊素材は擦れや汚れなどを改善させるのが困難で、
お手入れも難しいので慎重に取扱いながら良い状態を保つしかありません。

自立するようになり使いやすくなったことで使用頻度が増えると思いますが、
擦れや汚れに気をつけながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

お世話になっております
先ほどカバン受け取りました
この度は綺麗に修理していただき
本当にありがとうございました
雑に扱ってしまいボロボロになったので
これからはより大切に使っていきたいと思います
またお世話になろうと思いますので
その時はよろしくお願いいたします
大阪府 K 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
出来る限りよい状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。