アルマの全体修理

1998年製造のルイヴィトンのアルマです。
最高品質時代のアルマですが製造から30年近く経過して、
ヌメ革パーツの劣化がありモノグラム地も変型が見られます。

金具やファスナーの変色も見られます。
この時代のモノグラム地は最強で良い状態を保っていますが、
少し変型は気になります。


塗装などの化粧が施されていない素のままのヌメ革は色やけしながら
強度も増していく変化を楽しめますが湿気や汚れは吸い込みやすく、
シミになりやすいです。
新品時からミンクオイルなどを塗っておくと良い状態を保ちやすく、
革の柔軟性も保ちやすくなります。

擦れや汚れは避けようが無い損傷ですが気をつけて活用するだけで、
良い状態を維持しやすくなります。
良い状態を保つために一番効果があるのは丁寧な取扱いです。

擦れやすい底角は革が裂けた部分も見られ持ち歩くのは困難な状態です。

バラバラに解体。

手前の金具は音波洗浄だけ施した状態。
金具も磨き込んで綺麗にして組み立て直します。

外面のヌメ革パーツを作成交換して磨き込んだ金具を組み付け、
リニューアルリペア加工の完了です。

モノグラム地の変型も補正。
波打ち変型がなくなると最高品質のモノグラム地の良さがわかります。

負担が掛かるパーツは強化加工を施しながら作成しています。
当然ながらモノグラム地側の縫付け部も強化しています。
外面から見えない部分ばかりに手間を掛けているので伝わりにくいです。
色んなメーカーが手を抜きたがる気持ちがわかります。

変色していたファスナーも交換しました。
当然ながら最高品質のファスナーです。

製造から30年近く経過してヤブレや変型や劣化や汚れなどが見られた
ルイヴィトンのアルマですが変型の改善や革パーツが綺麗になっただけでなく、
各部に強化加工を施し丈夫に品質も向上させています。

出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
御担当者様

この度アルマ:リニューアルリペアで大変お世話になりました。

先程リニューアルリペアを終えたアルマと再会致しました。
感動して思わず「うわぁぁぁーーーー♡」と声を出してしまい
家族がビックリしていました笑

素敵に生まれ変わらせていただきありがとうございました。
あのままの状態だと二度と持つことはなく、
クローゼットの奥にし舞い込んだままいつか破棄する事になったはずです。
 御社にお願いをして本当に本当に良かったです。

御担当者様から1998年4月にフランスの工房で作成された
最高品質時代のバックと伺い、更に愛着が湧きました。
約28年間共に過ごしたこのアルマと
(15年程クローゼットで眠らせてしまいましまが…)
これから先の時間も共に刻んでいきたいと思います。

御担当者様、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

また機会がありましたら今後も御社でお願いしたいと思います。
その際にはどうぞ宜しくお願いいたします。

兵庫県 H 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
このバッグを製造したメーカーですら、
同じ品質のバッグを作製することは不可能です。
買い換えできない最高品質時代のアルマですので、
大切に長くご愛用ください。

シャンティの修理

1987年4月に作製されたルイヴィトンのシャンティです。
良い素材で丁寧に作製された最高品質時代のバッグですが、
カブセ天部が鋭角に折れて潰れています。
39年以上経過していますのでリニューアルリペア加工を施します。

柔軟性が低下したヌメ革は木の様に硬化して限界を超えています。

反対側も革がサクサク状態で活用するのは困難な状態です。

多数あるヴィトンの工房の中でもシャンティを製造できる工房は
最高ランクの技術を有していると考えられます。

カブセの開閉時にベルトの抜き差しが必要で、とても面倒ですし、
ベルトにも負担が掛かり亀裂が多数発生しています。

内ファスナーポケットの内張りは合成皮革ですので劣化しています。
ベタツキ劣化しないように本革で作製します。

内張りやヌメ革パーツを解体。

モノグラム地の裏面には合成皮革の芯材を貼り合せた丁寧な構造です。
現在はこのような加工が施されたバッグは多くありません。

内張りの縫い合わせ部にも白い布で強化加工が施されていました。
これも、他のバッグでは見かけることが少ない加工です。
見えない部分に手間やコストをかけても消費者には伝わりにくいので、
現在の製品では見ることがない一手間です。

変色していた金具を磨き込んで綺麗にしたあと組み立て直します。

リニューアルリペア加工の完了です。
見た目では何も変わっていないように見えるのですが、
カブセの開閉が一瞬で出来るように一工夫しています。

最高品質時代のヌメ革に負けないヌメ革を使用してパーツ作製しています。

負担が掛かる付け根革やショルダー先端だけでなく、
全体に強化芯材を入れこんでパーツ作製しています。
当然ながら本体側の縫付け部も強化して縫製しています。

このバッグを製造した工房よりも見えない部分に手間をかけるのが、
当社のリニューアルリペア加工です。

製造から40年近く経過して革が硬化していたシャンティですが、
リニューアルリペア加工で安心して活用いただけます。

押し潰れていたカブセ天部も強化しながら補正して、
合成皮革の内ポケットも本革仕様ですので安心です。
ショルダーベルトもご指定の長さで強化しながら作製して、
追加加工でカブセの開閉も楽になり活用頻度が増えると思います。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
レザークリエーション様 
無事にバッグを受け取りました。
同封いただいた古いヌメ革と新しくなったバッグを見比べて、
本当に生まれ変わったなぁと、感激しています。
本当にありがとうございました。
ヌメ革がボロボロになっていたので、何度も捨てようかと悩みつつ 
捨てられずにクローゼットに押し込んでいましたが、
こんな風にお直しができるなんて、本当に嬉しいです。
ブログにも載せて頂いて いい記念になりました。
大事に沢山使おうと思います。
有難うございました。

静岡県 F 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
良い素材で良い職人が丁寧に作製した最高品質時代のバッグで、
二度と買換えることが出来ない品ですので、
出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

ソミュールの革パーツ交換

ルイヴィトンのソミュールです。

最高品質時代のバッグですが年代物ですので各部に損傷が見られます。

ソミュールで傷みやすい部分といえばショルダー付け根です。

反対側も同様に。。。

カブセを留めるための尾錠金具も革が伸びて抜けています。

刻印入りカシメ金具も錆びて変色。

バラバラに解体。
擦れや汚れだけでなく経年劣化で硬化した革パーツは作成交換します。

洗浄しただけの金具と時間をかけて磨き込んだ金具を比較すると差は明白。

最高品質のヌメ革を使用してリニューアルリペア加工の完了です。

後面も同様に。。。

良い革であることは確かですが年々高騰していて限界です。
当社が仕入れしていた革屋さんは取り扱いを止めてしまいましたので、
他の業者から入手しました。

革が伸びて尾錠金具が抜けてしまわないように強化しています。
ショルダーや付け根革など負担が掛かる部分は全て強化加工を施していますが、
デザインや見た目は変えることなく強度だけはアップさせています。

テーピング革やパイピング革も少し厚みを増した革で作成しています。

錆びて変色していた刻印入りカシメ金具も再生しながら磨き込んでいます。

最高品質時代のモノグラム地ですので安心して長く活用出来ます。
少しずつ色焼けしていく経年変化を楽しみながら、
大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
ありがとうございますm(_ _)m
これから大切に、たくさん使わせていただきます、、!!!
ミンクオイルも購入しましたので、大切につかっていきます🙇‍♀️🙇‍♀️
ありがとうございました😭🙏

大阪府 T 様
度々、このブログでも紹介してるミンクオイルですが、
早くも購入されたとのこと。
大切に使い続けたい気持ちが伝わります。
バッグだけでなく革製品のお手入れには役立つと思います。
お手入れしながら大切に長くご愛用ください。

ドーヴィルとエピ財布の修理

ルイヴィトンのドーヴィルとエピ長財布です。

右革の付け根革が切れています。
製造から22年が経過していますので革が劣化で硬化していることが原因です。

前ポケット天部のテーピング革もパキパキに硬化しています。

革に柔軟性がなくなるとひび割れや欠損が発生します。

内張りを解体して付け根革4箇所とポケット天部のテーピング革を
新品のヌメ革で丈夫に作製交換します。

製造から7年のエピ財布には素材劣化は見られませんが、
傷みやすい折り曲げ部などにホツレやコバ面の割れやハガレが見られます。

反対側の折り曲げ部も同様に。。。
塗料が剥がれたコバ面から白い芯材が見えていますので、
この状態なら強化加工の必要はありません。

糸が残っていても擦れて細くなった糸は取除いて縫い直します。

凹側ホックは片側のバネが折れて欠損していますので交換が必要です。
代用のイタリーホックで交換します。

内張りを解体して4箇所の付け根革とポケットのテーピング革を取り外しました。

テーピングは少し厚みを増した革で作製して付け根革は強化して作製します。

外周のホツレ部の縫い直しとコバ面の仕上げ直しを施し、
ホック交換でカブセも閉まるように復活です。

4箇所の付け根革とテーピング革の作製交換の完了です。
植物タンニン鞣しされた最高品質のヌメ革を使用していますので、
数ヶ月で色合いも馴染んできます。

負担が掛かり傷みやすい部分をメンテナンスしたことで、
引き続き活用出来る状態に復活しています。

大切に長くご愛用ください。

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巾着バッグの修理

イル ビゾンテとシャルルジョルダンの巾着バッグです。

イルビゾンテのバッグはショルダーベルトが35センチまで短くします。

本体は芯材も内張りもない一枚革の構造です。

本体の縫い合わせ部にショルダーベルトを縫付けてありますので、
縫付け部には強化加工を施します。

シャルルジョルダンの巾着は全体がスレスレで表皮が剥がれています。

前ポケットも傷が目立ちます。

擦れが激しく黒い部分より白い部分が多いほど重傷です。

後面も同様に。。。

底面もスレスレ。

茶色い革の部分も素材劣化でのひび割れや擦れが見られますので、
リニューアルリペア加工もご提案しましたが、
強度的にはしばらくは問題なさそうと言うことで今回は保留されます。

負担が掛かる付け根革は限界を超えていますので強化します。

天部テーピング革も擦り切れや欠損があり作製交換が必要です。

この辺りも同様に。。。

底角のパイピング革も擦切れて芯材が露出しています。

フランスのシャルジョルダンが日本で生産されていた頃のバッグです。

イル ビゾンテのショルダーベルトを取り外して35センチで使用できるように
カットしました。

縫付け部は構造的に不安がありますので内側から強化します。

使用長が35センチに短くなると負担が増えますので、
予定外ですが持ち手全体に強化芯材を挟み込んで丈夫にします。

シャルルジョルダンの内張りにヤブレを発見しました。
ここも予定外ですが強化して縫い直します。

こちらの角は表面のビニールが剥がれているだけでヤブレは無いようです。

解体。

傷んだ付け根革は強化加工を施しテーピング革は作製交換します。

使用長35センチに仕上げることに不安がありましたが可愛いです。
持ち手全体を強化したことで持ち手も自立しますので、
使いやすさも問題ないようです。

うちがわから強化芯材と革で強化した縫付け部で新品時より丈夫です。

全体に白っぽく見えるほどスレスレだったシャルルジョルダンも、
補修補色加工でスッキリと見えます。

傷が多数合った底面も同様に。。。

擦切れて破れていたパイピング革も修復しています。

限界を迎えていた付け根革は新品時より頑丈に復活。

イル ビゾンテの巾着ショルダーはショルダーの状態が良い部分を使用して、
縫付け部だけでなくベルト全体を強化していますので安心して活用出来ます。

擦れやヤブレが各部に見られ持ち歩くのが困難な状態まで活用されていた
シャルルジョルダンの巾着バッグも引き続き活用いただける状態に復活。
予定外ですが底角など茶色い革の部分も少し補色しておきました。

大切に長くご愛用ください。

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(お手紙紹介です)
本日はありがとうございました🙇‍♀️!!!
ブログも見せていただきました🥲
改めて思い出のバッグが生き返ったこと、2人で喜んでおります
これから大切に、たくさん使わせていただきます、、!!!
またもしお願いしたいものがあれば連絡させていただければ、、、🙇‍♀️
(図々しくてすみません🙇‍♀️)
よろしくお願いいたします。

大阪府 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
お母様のバッグも娘さんのバッグも巾着バッグで、
バッグの好みも受け継がれる物なのかなーと思いました。
活用すれば擦れや汚れは避けようがありませんが、
当社で加工した部分は新品時より丈夫に仕上げています。
出来る限り良い状態を保ちながら
大切に長くご愛用ください。

クロコのトートバッグ

クロコのトートバッグです。
6年ほど前に当社で加工歴がある右側のバッグは持ち手が自立しています。
持ち手が倒れ込んだ左のバッグは持ち手を解体して強化します。
どちらも擦れや色あせが見られますので補修補色加工も施します。

底角付近は擦れて白くなっています。
全体的に色あせてグリーン系に見えますが底面外周やパイピング革を見ると、
濃いブルー系の色合いだった事がわかります。


こちらの底角も擦れて白くなっています。
擦れて白くなる感じが通常のクロコ革とは違い少し違和感があります。

本体は全体的に色あせてグリーン系の色に見えます。
しかし、持ち手の縫付け部は濃いブルーです。
綺麗に使用されていますのでグラデーション仕上げされた革なのかと、
考えていましたが持ち手の付け根だけブルーにするとも考えにくいです。

白っぽいグリーンになった部分をよく見ると濃いブルーの塗料が残っています。
グラデーション仕上げされた革ではなく色ハゲによる変色のような気がします。
新品時を知らない当社では想像するしかありませんが、
やはり違和感を感じます。

6年ほど前に当社で加工歴があるバッグは前後面で色が違います。
茶系の革とネイビーの革が使用されていますので、
補修補色加工は2倍以上の手間が掛かります。

擦れやすい底角や天部などに少し擦れが出てきましたので、
6年ぶりに補修補色加工を施します。

持ち手の外周も擦れやすい部分です。

擦れやすい天部にも少し擦れが発生しています。
当社での加工後にも丁寧に活用されている様子です。

色褪せが激しく持ち手が倒れ込んでいたブルーのトートは持ち手を解体。

持ち手を解体して違和感の原因がわかりました。
元々は白系の革のバッグを塗装したバッグでした。

バッグの形になってから刷毛塗りで塗料を塗ったバッグのようです。
刷毛塗りではグラデーション仕上げは不可能ですので、
塗装加工したバッグの色落ちだったようです。

汚れを取除くと塗料が剥がれて白っぽくなります。

こちらのバッグも汚れを取除くと擦れ部が鮮明になります。

同様に。。。

持ち手が自立するように強化加工を施し補修補色の完了です。

底付近は濃いブルー。

上部の方は少し薄いブルーで仕上げてグラデーションさせています。

2色使いのトートも補修補色完了です。

黒い革と比較するとネイビーに仕上げていることがわかります。

こちらの面も同様に。。。

塗装加工されたトートも自然なグラデーションと艶感で
後塗りされた感じがないように仕上げています。

大きなバッグですので持ち手の強化加工は安心で自立すると使いやすくなります。
擦れや汚れは避けることが出来ない損傷ですが出来る限り良い状態を保ちながら、
大切に長くご愛用ください。

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