シャネルのトート型ショルダーバッグです。
ベルトの長さを短く加工します。
いろんなバッグに使われているアイレット金具ですが、
内穴が大きくて外円の細いアイレット金具はシャネル独特の金具です。
シャネルのマークの刻印などなく無地の金具なんですが、
シャネルであることを証明するような金具なんです。
専用のプレス機でカシメ留めしていますので、通常は取り外しは不可能です。
壊さないと外せない金具ですから、付け替えて再使用も通常は不可能です。
アイレット金具を残すためにベルトを中央で継ぎ足すか?
金具を諦めて継ぎ目なしのベルトを作成するか?
芯材の先を丸くに加工して革を貼り直します。と、いうことは・・・
結局、アイレット金具の再使用しました!革に継ぎ目もありません!3倍の時間が必要!
当社ぐらいしかやらない作業です。
技術と根気と熱意が必要でリスクが高い加工内容です。
プライドでも自己満足でもお客様のためでもありません。
時間やコストを考えるとお金のためでもありません。
バッグ側にも同様のアイレット金具が付いていますので、
ショルダー側だけ代用金具になるが嫌だったのです。
「それだけ?」
「はい。それだけです!」
「こ・だ・わ・り」だけで作業してます。
by レザークリエーション http://www.brad-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索