アルマの修理


ルイヴィトンのアルマです。
製造から27年が経過した品ですので変形シワが見られお疲れです。

 

 

 


モノグラム地やヌメ革など最高品質の素材が使用されています。

 

 

 


今回は外面ヌメ革パーツの作製交換の御依頼です。
青錆や変色が見られる金具類も再生加工が必要です。

 

 

 


底角には擦り切れヤブレが見られます。

 

 

 


年代物ですので革が硬化しています。

 

 

 


シミ汚れも大小無数に見られます。

 

 

 


解体してヌメ革パーツを取り外しました。

ヌメ革交換には関係ない加工ですが本体のヨレヨレ感や金具の変色が、
気になります。

 

 

 


刻印入りカシメ金具は付け直し出来るように再生加工が必要です。

 

 

 


底面だけでも6個のパーツが必要。

 

 

 


金具を研磨して綺麗にします。
ヌメ革パーツの作製交換には関係ない加工ですが・・・

 

 

 


外面ヌメ革パーツの作製交換の完了です。

当社で作製したパーツは最高品質のヌメ革を使用していますし、
構造的にも新品時より丈夫に仕上げています。

 

 

 


負担が掛かる部分は裏側にもヌメ革や強化芯材が入れてあります。
この辺りは大量生産品では不可能な加工ですが強度は数倍になります。

 

 

 


色焼けして変色するのことを楽しむ素材ですので、
擦れや汚れを気にするより革の柔軟性を維持する方が長持ちします。

ミンクオイルなどを使用するのも柔軟性を保つには有効です。

 

 

 


年代物ですのでモノグラム地の縮みや変形もありクタクタでしたが、
芯材を交換して組み立て直しておきました。

見た目も大事ですが27年前のバッグですので、
芯材交換での強度アップは引き続き活用いただく上では効果的です。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

有限会社レザークリエーション様

つい先程、バッグが届きました。
ファスナーさえ見なければ、
どうみても27年前の品物には見えない綺麗な出来栄えで驚きました。
5・6年ほど前に御社のHPを拝見し、
修理をお願いするか否かグズグズしているうちに修理受付の停止。
他社での修理等も考えましたが、御社での修理をあきらめきれず。
もう修理を諦めていた(忘れていた)のですが、
今年になって思い出し再度HPを拝見すると
直近の日付でバッグの修理がブログにあがっていたので、
こまめにチェックしていると受付開始!
念願のアルマ修理依頼となりました。
ずっと待っていて良かったです。
大切に使います!

追伸
芯材が変わったからでしょうか?
以前より軽く感じます。
重くてあまり使っていなかったのですが、これからは丁寧に大切に
バンバン活躍させます。

 

大阪府 N 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
ヌメ革パーツの作製交換の御依頼でしたが、
変形シワや型崩れで残念すぎる状態でしたので、
本体に強化加工も施しました。
新品時より丈夫に仕上げていますので、
大切に長くご愛用ください。