年代物の古いシャネルのチェーンショルダーバッグです。
底付近は変型型崩れで自立しません。
後面も底付近は押し潰れるように変型しています。
マチもブヨブヨに変型。
底面も波打ち変型しています。
カブセ天部も鋭角に折れ曲がり芯材が劣化していることがわかります。
底角は擦り切れて穴が空き芯材が露出しています。
ここまで悪化させると基本的には手遅れ状態と判断されてしまいます。
古い品ですので擦れにくい内側カブセもスレスレ。
ココマークやヒネリ金具も年代物で再メッキ加工が必要です。
ビス留めになる前の金具ですので40年ほど前に製造されたバッグです。
チェーンショルダーも再メッキ加工が必要です。
金具を取り外して本体の汚れを取除きました。
革に染み込んでいた汚れがなくなると擦れ具合が鮮明になります。
外面は全体に一皮剥けたような状態です。
表皮が剥がれた部分を整える補修加工のあと補色します。
出来る限り変型型崩れを補正して自立させるように強化芯材をいれます。
マチやカブセも同様に。。。
取り外した金具は洗浄しても疲れた様子です。
本体全体に芯材を入れます。
前ポケットも同様に。。。
金具は再メッキ加工で復活。
擦れや色あせや変型がある年代物のバッグでしたが、
金具も新品の様になり色あせや擦れも改善しました。
ブヨブヨに変型していたマチもスッキリです。
芯材が露出した擦り切れ穴も目立たないように改善させています。
内側のカブセも改善させました。
押し潰れていた前後面の底付近も改善して自立する状態に復活しています。
保管時にタオルなどを詰め込んで形を整えるだけで、
良い状態を保ちやすくなります。
買換えることが出来ないオールドシャネルですので、
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索