グッチのショルダーバッグとルイヴィトン長財布です。
財布は小銭入れのスライダーが破損して引き手金具が外れています。
スライダー金具を交換して元の引き手金具を取り付けます。
底の折り曲げ部などにホツレが見られコバ面の仕上げ直しも必要です。
こちら側も同様に。。。
カブセの折り曲げ部は解体して強化芯材を入れ込みます。
節度なく折れ曲がったマチ部材は強化加工が必要。
反対側のマチもヨレヨレです。
1995年製造で最高品質時代の財布ですのでリニューアルリペアも
提案しましたが今回は重要度の高い部分の修理を施します。
変形したショルダーベルトを斜めがけできる長さで作成交換します。
合成皮革が劣化した内張りは使用不可能ですので本革で作成交換します。
モノグラム地も革素材も良い物が使用されています。
余計なところで折れ曲がり強度的にも不安です。
26年が経過した財布ですので十分過ぎるほど活躍してくれていますが・・・
張り合わされた薄い革を剥がして芯材を入れ込んで強化します。
負担が掛かるカブセの折り曲げ部にも強化芯材を入れ込みます。
グッチの内張りを取除いたところです。
デザインや構造を変えることなく素材を本革に変更して作成します。
この状態のまま硬化しています。
ショルダーバッグは吊るして保管するのが良い状態を保ちやすいです。
強化されたマチ部材は節度ある折り曲げに改善しました。
カブセ折り曲げ部には2種類の芯材を入れ込みました。
この後、縫製してコバ面を仕上げ直します。
本体の前後天部には黄色い紙テープで鉄芯を貼り付けてあります。
鉄芯は角が鋭利で突き出てくることがありますので、
御依頼内容とは関係ない部分ですが先端を丸く加工して付け直します。
折り曲げ部を強化しながらホツレ部を縫い直しコバ面を仕上げ直しました。
マチや折り曲げ部の強化した部分は新品時より丈夫です。
本革で作成した内張りはベタツキ劣化の心配はありません。
指定通り110センチでショルダーベルトを作成交換。
グッチは保管状態に注意して財布は詰め込み過ぎに注意です。
使用不可能な状態でしたが活用いただける状態に復活しましたので、
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索
(お手紙紹介です)
お世話になっております。
本日夕方に届きました。
箱を開けると綺麗に修理されたバックと財布が入ってました。
『ほんの気持ちです』にも感動しました。ありがとうございました。
バックは主人からのプレゼントだったので、
特別な日にしか使ってなかったですが、
結果バックの中がボロボロになっていました。
これからはどんどん使っていきたいと思います!
(お気に入りに仕上げていただいたので)
早く出掛けたいです。
本当にありがとうございました。
高知県 F 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
丁寧に活用すれば長く活躍してくれる状態ですので、
大切に長くご愛用ください。