グッチショルダー延長

old gucci sd (1)
長年愛用されたグッチのショルダーバッグです。

今回は、
・ショルダーベルトを少し長くして作成交換
・外面の革パーツの補修補色加工
・バックルとブーツ型金具の再メッキの加工を承りました。

 

 

 

 

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マチ部材や後面の中央の帯革に波打ち変形が見られます。

この辺りは全体的に解体するリニューアルリペアでなければ、
改善させることは不可能です。

 

 

 

 

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カブセ部のブーツ型金具は金メッキがわずかに残る状態です。
再メッキ加工を承りましたので解体して取り外します。

 

 

 

 

 

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ショルダーのバックル金具も同様に。。。。

 

 

 

 

 

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底角など革パーツは色褪せや擦れが見られます。

 

 

 

 

 

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この辺りも同様に。。。。

 

 

 

 

 

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底面も同様に。。。

 

 

 

 

 

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天部口周りの革パーツもスレスレで波打ち変形も見られます。

 

 

 

 

 

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この辺りも同様に。。。。

表皮が剥がれた部分には、長年の汚れが染み込んでいます。

 

 

 

 

 

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前面中央部の帯革も波打ち変形が見られ、外周はスレスレです。

 

 

 

 

 

 

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負担が掛かるショルダーベルト革が擦り切れてボロボロです。
少し長くしたいとのご要望もありショルダーベルトは作成交換します。

 

 

 

 

 

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他店様での修理跡か?、ご自身で縫い直したか?・・・は、不明ですが、
残念な加工跡が見られます。

いくらなんでもプロの加工ではないと推測しますが・・・・

 

 

 

 

 

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カブセ部も縫い直したようですが、すでにホツレが発生しています。

 

 

 

 

 

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内張りに本革が使用された高品質時代のオールドグッチです。
出来ればリニューアルリペアで良好な状態を保ち続けてほしいバッグです。

 

 

 

 

 

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メッキ加工する金具と作成交換するショルダーベルトを取り外したところです。

他の革パーツ同様に取り外したショルダーベルトは炙ったスルメイカのように、
波打って変形しています。

本体は革の表皮が擦れて繊維が露出して白くなった部分などを補修して整えたあと、
外面革パーツの補色加工を施します。

 

 

 

 

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ショルダーベルトの作成交換の完了です。
負担が掛かるパーツですので芯材を入れ込んで丈夫に作成しました。

 

 

 

 

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取り外したショルダーベルトと補修補色加工を施したパーツを比較すると、
本来の濃紺色が復活していることがわかります。

 

 

 

 

 

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スレスレだったマチ部材も同様に。。。。

 

 

 

 

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金具もピカピカのゴールドに復活です。

 

 

 

 

 

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傷みが激しかったショルダーベルトは少し長めで丈夫に新品作成し、
メッキや革の剥がれも改善したことで外観の見た目は改善しています。

しかし、本体の強度は長年使用された状態のままですので、
労わるように丁寧に活用されることをお勧めします。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索