全体的に色あせて白っぽくなり小傷が目立つ状態です。
ショルダーベルトの色落ちしていない部分と比較すると色落ち具合がわかります。
表皮が擦れて剥がれた部分は均一に染めることができませんし、
毛羽立った革の繊維が塗料で固まりザラザラしたヤスリのように仕上がります。
擦れが重症な部分は表皮を整える加工を施してから染め直します。
後面は一気に仕上げて補修補色加工の完成です。
ショルダーベルトと比較しても同じ色合いに仕上がっています。
ショルダーベルトやファスナーの引手革なども同様に仕上げています。
本革は色落ちするのを避けることはできません。
色落ちを防ぐには透明の樹脂塗料でコーティングする方法がありますが、
厚塗りすると革の風合いや質感が損なわれます。
革との付き合いが長いヨーロッパの人々のように大切に使い込みながら、
味のある風合いや雰囲気をアップさせるのが本革バッグの楽しみ方です。
まだまだ、活躍してくれるバッグの状態ですので大切にご使用ください。
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