サック・ポロション


ルイヴィトンの巨大バッグ(サック ポロション)です。

 

 

 


同じ旅行バッグのキーポルよりも大きく小柄な女性なら入れるほど。

 

 

 


キーポルと比較すると帯革の間隔が倍以上で革パーツの幅も広いです。

 

 

 


手に提げて持つのは不可能なサイズです。

 

 

 


持ち手は長さ調整できるショルダー仕様です。
幅が広いだけでなくパーツの厚みもあります。

 

 

 


同様に。。。

 

 

 


マチにショルダーベルト取り付けられる構造ですが、
持ち手が長さ調整可能なショルダーベルト構造ですので、
使用する頻度は少なそうです。

 

 

 


製造から31年が経過していますのでリニューアルリペア加工を施します。

 

 

 


内側から見ると縫い付け部には革ワッペンを貼り付けて補強してあります。
大きなバッグですので重要ですが部分的なので年代物には不安です。

 

 

 


モノグラム地には擦れも見られます。

 

 

 


予定外ですが汚れや擦れも出来る限り改善させます。

 

 

 


直営店でファスナ交換の修理歴があると思います。
ファスナースライダー金具で擦れる部分はテーピングが擦り切れてます。

 

 

 


テーピングを取ると製造時からモノグラム地が縫い込めていない部分が
数カ所ありましたありましたが当社では正確に組み立て直します。

 

 

 


巨大なバッグですので解体も一苦労。

 

 

 


切り取った刻印入りカシメ金具は青錆でベタベタ。
古い金具ですので変色しています。

南京錠をD型金具に取り付けたままで鍵がありません。
ヴィトンやエルメスで南京錠をぶら下げたまま使用される方が多いですが、
重いだけですし擦れてバッグが傷みます。

 

 

 


革に刻印がある附属パーツは購入できますので加工しません。

 

 

 


刻印入りカシメ金具を再生して変色したパーツを磨き込みました。
邪魔になる南京錠は鍵がないのでピッキングで開錠して外しておきます。

 

 

 


巨大バッグ(サック ポロション)のリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 


最高品質のヌメ革で丈夫に作成してあります。

パーツの縫い付け部には内側から革パーツを貼り合せて、
モノグラム地を挟み込むように組み立て直しました。
部分的なワッペンではないので年代物でも安心して活用いただけます。

 

 


使用頻度は少ないと思いますがマチの帯革の縫い付け部も、
内側からヌメ革を貼り合せて丈夫に強化しています。

 

 

 


ファッションで使用するよりも道具として活用するバッグですので、
革パーツの縫い付け部を強化しておくことは重要で効果的です。

擦り切れていた布地のテーピングも新品にしておきましたので、
安心して活用できます。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション 様

ご連絡が遅くなり申し訳ございません。
サックポロション受け取りました。
30年以上愛用してくたびれたボストンバッグが新品のごとく蘇りました。
その上重さに耐えられるよう補強もしていただき感謝しております。
これからも大切に使い続けます。
本当にありがとうございました。

東京都 M 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
通常のボストンが小さく見えるほど圧巻のサイズで
販売数からも貴重なバッグです。
大切に長くご愛用ください。