シャンティの修理

1987年4月に作製されたルイヴィトンのシャンティです。
良い素材で丁寧に作製された最高品質時代のバッグですが、
カブセ天部が鋭角に折れて潰れています。
39年以上経過していますのでリニューアルリペア加工を施します。

柔軟性が低下したヌメ革は木の様に硬化して限界を超えています。

反対側も革がサクサク状態で活用するのは困難な状態です。

多数あるヴィトンの工房の中でもシャンティを製造できる工房は
最高ランクの技術を有していると考えられます。

カブセの開閉時にベルトの抜き差しが必要で、とても面倒ですし、
ベルトにも負担が掛かり亀裂が多数発生しています。

内ファスナーポケットの内張りは合成皮革ですので劣化しています。
ベタツキ劣化しないように本革で作製します。

内張りやヌメ革パーツを解体。

モノグラム地の裏面には合成皮革の芯材を貼り合せた丁寧な構造です。
現在はこのような加工が施されたバッグは多くありません。

内張りの縫い合わせ部にも白い布で強化加工が施されていました。
これも、他のバッグでは見かけることが少ない加工です。
見えない部分に手間やコストをかけても消費者には伝わりにくいので、
現在の製品では見ることがない一手間です。

変色していた金具を磨き込んで綺麗にしたあと組み立て直します。

リニューアルリペア加工の完了です。
見た目では何も変わっていないように見えるのですが、
カブセの開閉が一瞬で出来るように一工夫しています。

最高品質時代のヌメ革に負けないヌメ革を使用してパーツ作製しています。

負担が掛かる付け根革やショルダー先端だけでなく、
全体に強化芯材を入れこんでパーツ作製しています。
当然ながら本体側の縫付け部も強化して縫製しています。

このバッグを製造した工房よりも見えない部分に手間をかけるのが、
当社のリニューアルリペア加工です。

製造から40年近く経過して革が硬化していたシャンティですが、
リニューアルリペア加工で安心して活用いただけます。

押し潰れていたカブセ天部も強化しながら補正して、
合成皮革の内ポケットも本革仕様ですので安心です。
ショルダーベルトもご指定の長さで強化しながら作製して、
追加加工でカブセの開閉も楽になり活用頻度が増えると思います。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索