
1994年4月製造のスピーディと2005年5月製造のマルチカラー財布です。
どちらも20年~30年が経過した品ですのでリニューアルリペアします。

最高品質時代のスピーディですがモノグラム地に亀裂が発生しています。
これ以上、悪化させないために強化しておきます。

ファスナー開閉の度に引っ張る引き手革は長く伸びています。
南京錠を付けたままもバッグには悪影響しかありません。

擦れやすい底角はモノグラム地が擦切れています。

こちらの底角も擦切れて穴が空いています。

マルチカラーの財布は折り曲げ部にモノグラム地の亀裂が発生しています。
ヌメ革で作製された額革も折り曲げ部には変型や欠損が見られます。

財布では折り曲げ部は一番傷みやすい部分です。
折り曲げ部を良い状態に保てれば財布は良い状態を保ちやすいです。

両面カブセの折り曲げ部も傷みが激しくモノグラム地は亀裂が発生。
額革にも亀裂や欠損があり限界を超えています。

こちら側はモノグラム地の亀裂どころではなく欠損が見られます。

内部材は全体に汚れがみられますが使い方は悪くないように思います。

小銭入れ側のカブセ裏も汚れが目立ちます。

小銭入れの中の汚れは避けようが無い損傷です。

最高品質時代のスピーディですので良い革が使用されています。
今回は外面の革パーツ交換だけでなくリニューアルリペアですので、
消耗パーツのファスナーも交換しながら組み立て直します。

洗浄した金具と未加工の金具でもさがありますが、もっと磨きます。

磨き込むと洗浄した金具でさえ汚いのがわかります。

財布もバラバラに解体。
カブセの角についている金具を取り外せない修理店が多いので、
マルチカラーの財布がバラバラになっているのを見れるのは貴重。

負担が掛かるマチ部材は内張りを剥がして強化芯材を挟み込みます。

額革を取除くとモノグラム地の損傷具合がわかります。

反対側も同様に。。。

本体の折り曲げ部も多数のひび割れや欠損があります。

両面カブセのボール紙のような芯材はベタベタしていますので、
右側のカブセのように取除いて芯材交換します。

取り外した金具は再メッキ加工しました。
予定外に再メッキが高額になってしまい落ち込みました。

最高品質のヌメ革を使用して革パーツを作成して加工完了です。

パイピング革も作製交換しています。

刻印入りカシメ金具も元通りに再生。
当社では当然ですが持ち手先端や付け根革は丈夫に強化してあります。

擦切れて穴が空いていた底角も復活です。

マルチカラー財布もリニューアルリペア完了です。

内部材の汚れも改善。

小銭入れの中も綺麗です。
変型していたマチも強化しながら補正しています。

額革が切れ、モノグラム地が欠損していたカブセ折り曲げ部も
強化しながら修復しています。

どちらも古い品ですがリニューアルリペア加工で長く愛用いただける状態に
復活しています。
出来る限り良い状態を保ちながら大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索