ディオールの修理


ディオールのヴィンテージ トロッターのミニボストンです。

 

 

 


劣化したパイピング革が擦り切れて芯材が露出しています。

古い品ですので革素材に無数のひび割れなど劣化が見られ、
リニューアルリペアも提案しましたが、
今回は芯材が露出した2箇所などを部分修理します。

 

 

 


負担が掛かる付け根革も芯材が劣化しています。
必ず切れてしまう部分ですので4箇所とも解体して強化します。

 

 

 


持ち手のコバ面の塗料は劣化してベタベタしています。
古い塗料を取除いてコバ面を仕上げ直します。

 

 

 


内張りを解体してカシメ金具を取り外し付け根革を解体。

 

 

 


ボール紙の芯材はボロボロで役に立たない状態です。
付け根革の傷んだ芯材を取除いて強化芯材を入れ込み組み立て直します。

 

 

 


弱っていた付け根革4箇所を強化しましたので新品時より丈夫です。

 

 

 


付け根革の縫い付け部も負担が掛かりますので、
本体の内側からも強化加工を施して組み立て直しています。

完成後は見えない部分ですがとても重要な作業だと当社では考えます

 

 


持ち手のコバ面も仕上げ直しました。

 

 

 


芯材が露出していたパイピング革も2箇所とも修復完了です。

 

 

 


最低限必要な部分は修復しましたが古い品ですので各部に損傷はあります。

革の劣化などを気にしなければ、
付け根革の強化加工と持ち手のコバ面の仕上げ直しで、
問題なく活用できる状態に復活しています。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索