クリスチャンディオールのトートバッグです。
傷みやすい底角など状態からも丁寧に活用されていることがわかりますが・・・・
手で握る持ち手の中央部は芯材が傷んでいます。
外面の革の厚みは薄く、芯材が厚みの大部分であることがわかります。
コバの塗料が剥がれた部分には油性ペンか何かで補修歴もあるようです。
今回は傷みやすい持ち手の中央部のみ部分的に芯材交換して強化します。
両側の持ち手の中央部を解体してボール紙の芯材を取り除きました。
ボール紙の芯材から本革と強化芯材に仕様変更しながら、
持ち手中央部の強化加工の完了です。
加工した中央部付近はコバ仕上げだけでなく表皮の擦れも改善させています。
傷みやすい持ち手の損傷は避けられないものですが、
ボール紙から本革と強化芯材に入れ替えたことで強度アップしています。
大切に長くご愛用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索