バレンシアガ シティの修理

ブログの閲覧ありがとうございます。
2015年もよろしくお願いします。

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床革にラメ塗装で装飾された素材のバレンシアガのシティです。

 

 

 

 

 

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まだまだ、綺麗な状態のバッグですが底角が裂けています。

 

 

 

 

 

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表皮部分が取り除かれ繊維が荒い床革は強度や耐久性がありません。

床革とは牛革の銀面(表皮)を取り除いた内側の部分です。
牛革はもともと5~7㎜ぐらいあるのでバッグや靴に使用する厚みは2㎜以下です。

床革は表面の必要な厚み分を取り除いたあと、捨てるような素材でしたが
型押しや塗装で装飾して最近はよく商品に使われるようになりました。

 

 

 

 

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内張りを解体してバッグをひっくり返してみました。

耐久性のない床革ですので全面に布芯が張り合わせてあります。
今回、裂けた部分には補強のための布芯が足りていなかったようです。

実はデザインと構造の問題で角のワッペンパーツにも布芯があれば、
今回のようなトラブルは避けれた可能性が高いです。

 

 

 

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その他の部分は床革に張り合わせた布芯も縫製されています。

 

 

 

 

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強化芯材を張り合わせて裂けた部分を塞いで組み立て直します。

 

 

 

 

 

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復元強化加工で破れて裂けた部分が無くなり強度も改善しました。

 

 

 

 

 

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布芯を張り合わせたり、外面のラメ塗装など多くの付加価値加工が必要でも、
床革を材料にするメリットがあるとするとコストダウンだけです。

デリケートすぎる素材のバッグですので丁寧に活用されることをお勧めします。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索