PRADAのバッグの中では最高品質なショルダーバッグです。
おそらく価格も一般的なPRADAのバッグと比べて高額だと思いますがブランドバッグと呼べる品質です。![]()
後ろ面にもファスナーポケットがありPRADAのロゴマークまで付いています。![]()
上質な革が使用されていますが、色あせや擦れキズが重症です。![]()
マチには4か所タックが入れてありますがホツレがあります。
アップで見ると色落ち具合が良くわかりますね~。![]()
ショルダーの付け根革から芯材が出てきていますし、コバの塗料も剥がれて弱っているようです。![]()
カブセ外周やセンターベルトはステッチが外周より、かなり内側に入れられたデザインのため剥がれています。
革が波打って裏表のサイズが合わなくなっていますが、修正しながら貼り直しコバを仕上げ直します。![]()
底角部分は擦れ安いので表皮が無くなり革の繊維が出て起毛革のような状態です。![]()
本体の革の色と内側の色を比べると外面の色あせ具合が良くわかります。
使用されていると少しづつ色あせするので気が付かないものですが・・・・![]()
内側の様子ですが綺麗です。上質な本革で内張りが作成された豪華な仕様です。![]()
内側の紫色の革が本来の色に近い状態のようです。
*内張りの状態を診ると、とても丁寧にご使用されている事がわかります。
外面の革が紫外線などの影響や擦れに弱いデリケートな素材である事がわかります。![]()
付け根革を取り外しタック部をほどいてみますと、内張りの革と同じ色が出てきました。![]()
しっかりと造り込まれたバッグですのでショルダー付け根革を解体するだけで、
多くのパーツで構成されているのがわかります。![]()
予定外ですがショルダーのリングを連結している革ループも毛が生えた様に芯材が出ていますので・・・・
小さな革のループですが、解体するとパーツが多くて復元強化加工は大変です。![]()
ショルダー中央の革は手垢汚れで黒くなっていて擦りキズは目立ちませんでしたが、
汚れを取り除くと擦れキズが重症です。![]()
革パーツごとに復元強化加工を施し補修補色加工しました。![]()
PRADA刻印入りのカシメ金具も再利用できるように復元しています。
組み立て完了で完成です!![]()
当然、付け根革を縫いつける本体マチにも内側から強化加工を施してあり頑丈です。
ヨレヨレだった連結ループ革もスッキリ!
起毛革の様に擦り切れていた底角も表面補修を施した後染色加工しています。![]()
カブセ裏や内側と本体の色が同色に復元されました。![]()
高級感のある革ですがソフトな革のため伸縮しますので表面の色が落ちやすい素材です。
汚れや色落ち留めの加工も施していますが定期的なメンテナンスが最善策です。
カブセやセンターベルトの貼り直しやコバの仕上げも完了しています。
(加工前のお疲れモードだった画像と比べるとプラダらしさが復活しました)![]()
高価な素材で丁寧に作成された高品質なバッグですがデリケートな素材のバッグです。
ブランド品質で作成されていますので定期的なメンテナンスを施せば綺麗な状態で長く使用できます。
大切にご使用ください。
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