全面左側の付け根革が伸びきって切れています。
一枚革を二つ折にしただけの構造ですので革の繊維の方向が重要なんですが・・・・
革の繊維が伸びる方向でパーツ作成されたものは、
ステッチから上が伸びて角管金具のサイズと合わなくなっています。
ショルダーベルトの幅と比較すると、その差は歴然です。
すでに亀裂が見られますが革の繊維方向が正しいので前面の様に伸びていません。
前後に2箇所づつ計4箇所ある同じパーツですが革の繊維方向が違うだけで、
耐久性に大きな違いが見られます。
内張りを解体して付け根革の縫い付け部を中から見たところです。
モノグラム地に芯材はなく裏側から白い布テープを貼り合わせて補強してあります。
付け根革が縫い付けられている部分は負担がかかりますので亀裂がぁ~
付け根革の作成だけでなくモノグラム地の強化加工も必要ですねぇ~
中央の白いヌメ革が新品時の革色ですが、このバックには違和感があります。
ショルダーベルトの状態まで汚すと中古パーツを取り付けたようになり残念ですし、
愛用しながら少しづつ馴染ませていくのがヌメ革パーツの楽しさですね!
元の構造のように1枚革ではなく3層構造で作成したものを二つ折にしています。
内側にまで最高品質のヌメ革を貼り合わせた上に強化芯材を挟み込んでいますし、
モノグラム地の裏面からは強化芯材を貼り合わせて縫製しています。
まだまだ、活用できるバッグですので大切にご使用ください。
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