ルイヴィトン スピーディの修理


1995年に製造されたスピーディです。

 

 

 

 


当時のヌメ革は最高品質の素材ですので頑丈です。

 

 

 

 


今回はモノグラム地の亀裂がこれ以上悪化しないように復元強化加工を施します。

負担が掛かる天部ですがファスナーが縫い付けられていますし、
モノグラム地も折り返してある部分なので丈夫なはずなんですが・・・・

 

 

 

 


内側から見てみると内ポケットが天部に縫い付けられています。

内ポケット部材を縫い込んだ段差が原因で負担が集中したようです。
解体して強化加工を施します。

 

 

 

 


内ポケットを縫い込んだ段差は反対側にもあります。

 

 

 

 


こちら側も僅かですが亀裂が発生していました。

僅かな亀裂でも切り口になり大きく裂けてくる心配があります。
長く大切に使用していただきたい良き時代の高品質なバッグですので、
両側とも強化加工を施します。

 

 

 

 


この部分の強化加工はファスナー交換時に同時にしておくと安心です。

 

 

 

 


復元強化加工の完成です。

 

 

 

 


反対側も同様に強化しました。

亀裂も目立たなくなっていますが、何より強化されていることが重要ですね!

 

 

 

 


頑丈に丁寧な作り込みで本来のルイヴィトンの良さがあるバッグですが、
丁寧に愛用されてきたことがわかる状態です。

引き続き大切にご使用ください。

 
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索