ルイヴィトンの両面カブセの財布です。
折り曲げ部に損傷が見られます。
折り曲げ部は傷みやすい部分です。
下記の1~5の順番で傷んでいきますが、軽傷のうちに修理されることをお勧めします。
1、糸がほつれ、コバのニスが剥がれてくる。
2、モノグラム地と内側の革が剥がれて口が開く。
3、モノグラム地が縮んできてサイズが合わなくなる。
4、モノグラム地に亀裂が入る。
5、モノグラム地が欠損していく。
1から5になるには長年の間、メンテナンスせずに使い続けないとなりません。
3~5の状態になると正確な修理をできるところを探すのも難しいです。
早め早めの修理が良い状態を保ちながら愛用できる秘訣です。
反対側の折り曲げ部もモノグラム地が欠損してます。
モノグラム地も縮んで下の革が出てきたように見えます。
カブセ部分は2~3の症状です。
モノグラム地が縮んで内側の革と合わなくなっています。
モノグラム地の再生と補強加工のため糸をほどいています。
組み立てると見えなくなるこの部分に補強芯を入れて加工します。
小銭入れのマチ革に積もったホコリを見ればノーメンテナンス具合が判ります。
ヴィトン刻印のあるマークホックも輝きがありません!
カブセの縫い直しと折り曲げ部の再生加工をしました。
破れて痛々しい部分がなくなるとヴィトンらしさが甦ってきました。
折り曲げ部には補強芯を入れていますので丈夫です。
マークも輝くように磨きました。
とても良い財布です。
丁寧にご使用されれば、これから10年以上まだまだ愛用出来ます。
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