ルコのショルダー付け根革の修理はHPやブログで多く紹介している定番メニューです。
シンプルなバッグですから付け根革をしっかり強化しておけばトラブルの少ない良いバッグです。
これから右側の亀裂が入った付け根革を修理すると思うでしょ?
実は左側の付け根革が完全に切れていてショルダーが外れた状態だったものを修理した完成画像です。
(左側の付け根革だけが、やけにスッキリしてると気付かれた方っています)
切れていたのがわからない様に再生して新品時より強度もアップしています。
元の革のまま復元強化ですから違和感なくご使用いただけるのが魅力の修理工法です。
(元の革のままですが、修理してない箇所と比べるとスッキリ感があるでしょ)
右側の付け根革はすでに半分近く亀裂があります。
「完全に革が切断されショルダーが外れなければ切れていない!」と判断されるか、
自然治癒は絶対にありませんので早めに修理しておこうと判断するかは個人の価値観です。
修理してない右の付け根革はクタッ~と前側に、くたびれています。(裏にも亀裂あり)
高級ブランドVUITTONですから、亀裂やクタァ~はちょっと残念な状態です。
*当社ではバッグにとってベストな修理内容をご提案するようにしていますが、
ご予算や価値観のこともありますので、ご自身にあった修理内容を選択いただいています。
*ここまでは、先月3日に紹介済みの修理内容なんですが・・・・すべてやり直しします。
修理した付け根革も含め外面のヌメ革パーツを全て新品作成します。
バッグ本体の状態は良好ですから、使い古して損傷のある革パーツを交換すれば長く愛用できます。
(廃番商品で購入できなくなった良いバッグですから外面のヌメ革全交換は賢明な選択だと思います)
取り外したパーツです。お疲れさまでした!
付け根革を縫い付けてあった右上角には亀裂も見られますので、モノグラム地も補強加工します。
この補強加工だけでも、革パーツを全て作成する価値があります。(重要な部分です)
ヌメ革パーツが新品になるとバッグ全体が新品になったようです。
最高級のヌメ革を見えない裏側にも使用して補強材も入れ込みながら仕上げてあります。
少しづつ革の変色を楽しみながら新品気分でご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索