ルイヴィトン・モノグラムチェリー財布の型崩れ


ルイヴィトン・モノグラムチェリー財布M95005 です。

 

 

 


外周が反り返って変形しています。

 

 

 


モノグラム地が反って内部材を持ち上げているので、
この角度からの画像で裏面のステッチが見えてます。

 

 

 


折り曲げ部はコバ面(厚み部分)の塗料が剥がれています。

 

 

 


ベロ革は特に損傷は有りませんが、
傷みやすい部分ですし少しペラペラで頼りないので強化します。

 

 

 


ホック金具を取り外してモノグラム地と芯材を分離させました。

薄く柔らかな芯材ですが一応全面に貼り合わせてありました。
無いよりましですがもう少し強度があれば・・・・

 

 

 


モノグラム地を単体にすると周囲の反り返り具合がよくわかります。

裏地の布は元のサイズのままで表面のPVC樹脂だけが縮むので、
このような状態になってしまいます。

とても丁寧に使用されているのですが・・・・
特に最近の素材の特性上、モノグラム地が縮んでしまうことは避けようがありません。

 


ホックを取り外してベロ革を解体してみると黒い紙の芯材が先だけに入れてありました。

 

 

 


丈夫な芯材に交換して変形を修正しました。

 

 

 


外周の反り返りは補正されモノグラム地全体もシャキっと!

 

 

 


元通りに組み立てコバ面を仕上げ直して完成です。

モノグラム地をシャキっとさせると財布全体に重厚感がでましたねぇ~

 

 


ベロ革も全体に芯材を入れホック金具もピカピカにして付け直しました。

外周の変形反り返りが補正された事も重要ですが、
財布全体の強度アップが最大のメリットです。

とても、丁寧に使用されていますので引き続き大切にご使用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索