ヴィトン モノグラム・ティセ M56386の補修とクリーニング

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2008年コレクションのモノグラム・ティセ /サック・レイユールPM です。
布地にアンティークっぽくモノグラム柄を樹脂コーティングした素材です。

 

 

 

 

 

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こちらはマチに取り付けられた金具ループです。
白い革やオレンジと白のラインや多数の金具類などでデコレーションされています。

全体的に汚れが目立ちますのでクリーニング加工などを施します。

 

 

 

 

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一枚目の画像では白く見えていたベルトも近くで見ると汚れが目立ちます。

 

 

 

 

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革のループの下に隠れていた部分と比較すると白とは呼べない状態です。

 

 

 

 

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ベルトの裏側は汚れないはずなんですが、表面よりも汚れて悲惨な状況。

本体に密着している裏側が汚れているということは本体が色落ちしている証拠です。

 

 

 

 

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本体にペイントされたオレンジと白のラインも汚れが目立ちます。

 

 

 

 

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バッグの後面です。
なんと!本体に大きな穴が空いています。

 

 

 

 

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白いラインには他の汚れとは違う黒い汚れも目立ちます。

 

 

 

 

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穴の中に見える内張りの焦げ具合からタバコの根性焼きのようです。
焦げた部分をハサミか何かで切り取った傷口ですねぇ~

汚れ具合だけでも使用するのをためらってしまう状態ですが、
フルにデコレーションされた複雑なデザインや色落ちするデリケートな素材ですので、
クリーニングすら不可能と診断される業者様が多いのでは?

大きなコゲ穴まで空いているとご依頼を承る方がどうかしている???

 

 

 

 

 

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新品に戻すことなど不可能ですが、このままでは使用できませんので、
なんとか活用いただける状態に復活させたいと思います。

しかし・・・、損傷箇所はまだまだ沢山ありました。。。。

 

 

 

 

 

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底角も擦り切れて大きな穴が・・・・

 

 

 

 

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両側の持ち手はコバの塗料が完全に剥がれて革の繊維が毛羽立っています。
当然ながら白い革は手垢で汚れていて表面のクリーニングも必要です。

 

 

 

 

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本体の擦れ傷も多数ありコーティングが剥がれて白い布地が露出しています。

 

 

 

 

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薄い布地に薄く樹脂コーティングされた素材に耐久性は望めませんが・・・

 

 

 

 

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マチ部も同様に。。。

 

 

 

 

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オレンジライン部も同様に。。。

 

 

 

 

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まずは左側の半分をクリーニングしてみました。

 

 

 

 

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加工していない右側。

 

 

 

 

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加工した左側。
全体的にはアンティークなイメージで作成された素材ですが差は歴然ですね!

 

 

 

 

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ベルトの表側も半分だけクリーニング。

 

 

 

 

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本体の色移りで汚れていた裏側も綺麗になりました。

 

 

 

 

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ベルトの白さがもどるとスッキリ感がでますねぇ~

 

 

 

 

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半分だけ未加工だった右側も、かなり復活しました。

 

 

 

 

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表面のコーティングが剥がれて布地が白く露出していた部分も目立たなくなりました。

 

 

 

 

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毛羽立っていた持ち手のコバ仕上げも完了です。

 

 

 

 

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底角の穴空きも塞いで裏側から補強しています。

 

 

 

 

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大きな穴が空いていた部分も同様に。。。
黒く焦げていた部分も補修しています。

 

 

 

 

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通常のご使用で人目につくことはなくなりましたので活用いただけそうです。

 

 

 

 

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コレクションモデルだけにレアなアイテムですが、
良い状態を保ち続けるのは難しいバッグです。

新品購入できない品ですので大切に長く愛用ください。

 

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索