ヴィトンのM61663 がま口財布です。
1998年1月製造の財布で良質だったころの財布です。
頻繁に開閉するホックのベロ革ですが丁寧にご使用されている事がうかがえる部分です。
ホックの輝きは無くなっていますが、コバの塗料も剥がれていませんし、糸のホツレもありません。
雑なご使用をされる方はこの部分がボロボロです。
しかし、14年ほど前の品ですから内側部材には使い傷みが見られます。
角の損傷やカードの出し入れで擦り傷が付いてしまうのは、仕方ない部分です。
良質な革が使用されていた頃の財布ですのでカードポケットにヤブレや歪みはありません。
劣化した合成皮革を全て本革で作成交換しながら全体リニューアルリペアさせていただきます。
14年間も、よくがんばってくれました!
しかし、2度と新品購入できない品質の財布ですから、新たに14年以上がんばってもらえるように再生します
解体した小銭入れの中ですが汚れを取り除くと小銭で擦れたキズが多数あります。
長年、小銭が擦れ続けた小銭入れの底は革の繊維まで擦り切れて重症です。
札入れ部の劣化した合成皮革を本革に交換しました!ゴージャス!
20年ほど前の財布は内張りも全て本革だったんですが・・・・
合成皮革は低コストで作成するのも楽なんです。(最高級ブランドくらいは合成皮革をやめませんかね~?)
内側部材も補修完了です。
各ポケットの内張りも、全て本革に交換してあります。
(ヴィトン刻印入りホックは取り外してあります。)
擦り傷が多数あったカード入れですが、綺麗でしょ!
この辺りもキズだらけだった部分です。
重症だった小銭入れの中もがんばりました!
ベロ革も縫い直しコバの塗料仕上げもやり直しています。
一度取り外して磨き込んだホックもピカピカになりました!
完成です。14年使い込んだ感じは無くなり、これからも長く愛用いただけそうです。
各部に補強加工を施しながら組み上げていますので、より上質な財布に生まれ変わりました。
大切にしていても使い込めば傷んでしまいます。
しかし、丁寧に使い込んでの損傷は定期的な修理で復活させることができます。
少しくらいのキズや損傷は「愛着の証」ですから、これからもドンドンご使用ください。
by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索