ヴィトンとゴルチェの財布


(LOUIS VUITTON)ルイヴィトンとゴルチェ(gaultier)の財布です。

 

 

 

 

 


取り扱いが難しい特殊素材のゴルチェの財布は色落ちを避けることはできません。
カブセの角部は革が擦り切れて芯材が露出しています。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。
擦れることが避けられない外周は塗装が剥がれて黒くなっています。

 

 

 

 


底の折り曲げ部もカブセ角と同様に革が擦り切れて穴が空いています。
カブセと底の折り曲げ部は可動しませんので補修加工で改善させます。

 

 

 

 


カブセの折り曲げ部も革が擦り切れて穴が空いています。
こちらは可動する部分で傷みやすい部分ですので強化加工が必要です。

 

 

 

 


メタリック塗装された特殊素材は色剥がれを楽しむ方向で考えるのが正解かも?

 

 

 

 


長財布としては基本的な構造で使いやすい財布です。

 

 

 

 


カブセの折り曲げ部は解体して復元強化加工を施します。

基本的に革が擦り切れると修理不可能と断られるケースが多いので、
修理するタイミングとしては遅すぎます。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


カブセの開閉の度に指先が擦れる部分はコバの塗料が剥がれています。

1994年製造で最高品質時代のルイヴィトンの財布は、
リニューアルリペア加工を施します。

 

 

 


内部材の革も高品質な素材が使用されていますが、
年代物ですので各部に擦れが見られます。

 

 

 

 


合成皮革素材の内張りは劣化していますので本革で作成交換します。

 

 

 

 

 


各ポケットなども同様に。。。。

 

 

 

 

 


バラバラ。。。。

 

 

 

 


財布では一番傷みやすい折り曲げ部は強化加工を施します。

 

 

 

 


反対側も同様に。。。。

 

 

 

 


小銭入れのマチも薄い革を剥がして解体し強化芯材を入れ込みます。

 

 

 

 


カブセ角部や底角の補修と折り曲げ部の復元強化加工の完了です。
色剥げで黒くなった外周のみ同系色で補色しておきました。

 

 

 

 


カブセの折り曲げ部は強化しながら擦り切れ穴を塞いでいます。

 

 

 

 


角部や底角は補修加工で改善させています。

 

 

 

 


各部を強化しながら内張りを本革仕様してリニューアルリペア加工の完了です。

 

 

 

 


内部材の擦れや色褪せも改善させています。

 

 

 

 


汚れた小銭入れの中も綺麗になりマチは強化加工で頑丈に。。。。

 

 

 

 


この辺りの擦れも綺麗になりました。

 

 

 

 

 

 


高品質な素材で丁寧に作成された最高品質時代のヴィトン財布と、
取り扱いが難しい特殊素材のゴルチェ財布を同時に加工するのは対照的でした。

多用する財布は損傷を避けることはできませんが、
丁寧な取り扱いと早めのメンテナンスで良い状態を保つ事ができます。

大切に長くご愛用ください。

by レザークリエーション http://www.brand-repair.com 「大切なブランドバッグ」で検索

(お手紙紹介です)

レザークリエーション様

連絡が遅くなりましたが、無事を受け取りました。

これまで革製品の扱い方を知らず、ボロボロになるまで酷使してきましたが、
また活用できるようにして頂き、本当にありがとうございました。
今後は丁寧に取り扱い、末永く活用できるように大事にしていきます。

東京都 T 様
お受け取りのご連絡ありがとうございます。
ヴィトンの財布以外は良い状態を保つのが難しい素材ですが、
工夫しながら大切に長くご愛用ください。